文化・芸術

September 13, 2009

トリノ・エジプト展

 土曜日は、上野・東京都美術館で開催中の「トリノ・エジプト展」を観に行ってきました。混んでいることは、最初から予想できたのですが、案の定、館内は人で一杯でした。まあ、入館自体は並ぶことなく、すんなり入れたので、そこだけは良かったです。




 展示室内は、人・人・人ばかりで、肝心の展示物の前も人だかりで、ちっとも観れず、とてもゆったりと過ごせる状況じゃない・・・。ああ、人口密度が少ない美術展の、優雅な一時とは程遠い・・・。まあ、とかく「エジプト」と名が付く美術展は、人気が集中するのは分かっていたから、仕方がないと納得はしていても、やっぱり混雑ぶりには辟易しますね。そんな自分も、その群集の一人なので、偉そうに文句など、到底言えないのですが。




 それにしても、日本人は、「エジプト」展が好きなんだなと不思議に思います。横浜で開催されている「海のエジプト展」も大人気だし、テレビでも、「エジプト発掘」系の番組は、年に何度も、毎年の様に放映される(大体、同じ内容な)のに、そこそこ視聴率が取れるし・・・。う~ん、何でなんだろう笑。分かりやすいのか、ロマンがあるのか、未知なるものへの憧れなのか・・・。とにかく、日本人を惹き付けて止まない魅力が、エジプトにはあるのですね。




 さて、トリノ・エジプト展ですが、新王国時代第18~19王朝のものが多かった様な気がしています。何と言っても、今回の目玉は、初の館外出品である「アメン神とツタンカーメン王の像」ですからね~。ツタンカーメンといえば、第18王朝の王!アメンホテップ4世によるアトン神の強制信仰という宗教改革の後、頑張ってアモン神信仰に戻そうとした王様ですからね!その像は、確かに、目玉出品です。実際、目の当たりにすると、意外に大きくて、興味深い美術品でした。





 個人的に、気に入ったのは、第3章「祈りの軌跡」のコーナーに展示されていた、プトレマイオス朝時代の「ハヤブサ」「トキ」「ジャッカル」の小像ですね。それぞれに非常に愛らしさがあって、可愛いなあと思って見惚れてしまいました笑。他の観客は、違うものに集中していたので、一人で割とじっくり観ることが出来て、かなり満足でした笑。お土産コーナーに、フィギュアで3点セットで売ってたら、絶対に買ってしまいそう・・・と、自分で自分に危惧していたのですが爆、幸か不幸か、売ってませんでした。ミニチュアフィギュアが入ったガチャガチャも置いてなくて残念だ。もし置いてあったら、絶対、チャレンジしたのに笑。






 今回の美術展ですが、普段にも増して楽しかったのは、新潮文庫から出ている「ロゼッタストーン解読」という本を、読んだことがあったからです。この本のお蔭で、歴史的な事象と、展示品とが頭の中で結び付いて、とても面白かった。





 この本は、昨年読んだのですが、内容は、解読者とされるシャンポリオンを中心にした、ヒエログリフ解読競争物語です。これがですね、結構面白かったんですよ。私の中では、「ヒエログリフ解読」=「ロゼッタストーンの発見のお蔭」=「解読者はフランス人シャンポリオン」という公式が出来上がってしまっていて、如何にして、ヒエログリフが解読されたのか・・・までは知らなかったから、勉強になりました。実は、裏に熾烈な解読競争があったとは・・・!!






 その競争の中で、フランスのエジプト総領事となった外交官でエジプト学者の「ベルナルディーノ・ドロヴェッティ」という人物が出てきます。彼は、自分がエジプトで集めたコレクションを、当時駐在していたイタリア・リヴォルノに運び込みます。その彼の死後、今度は、そのコレクションを、サヴォイア・サルディーニャ王家が買い取り、王家の都・「トリノ」に集めるのです。そのコレクションに解読にヒントがある為、シャンポリオンは、どうにかして、そのドロヴェッティ・コレクションが見たい・・・。でも、自分一人では見ることが出来ない。そこで、フランス・ブルボン王家に何とか繋いでもらう為に・・・という一件があるのです。






 さて、ここまで前段を書いたら、聡明な読者の皆様はお気付きでしょう。何故、今回は、エジプトがテーマの美術展なのに、「トリノ」とタリアの都市名が付くのか・・・。それは、今回の出品が、ドロヴェッティ所有のコレクションを中心とした、トリノ・エジプト美術館からの出品だから、なのです。いや~面白い。





 トリノ・エジプト美術館は、1824年の開館だそうです。ヒエログリフ解読に欠かせないロゼッタストーンを発見したとされるナポレオンの、エジプト遠征は1798年。しかし、ナポレオンの失脚は1815年。だから、シャンポリオンは、トリノに行くために、1815年のウィーン会議で復活したブルボン家に何とか頼ろうとするのです・・・。






 うん、最高に面白い。何が面白いかと言うと、こんな風に、自分が学んだ出来事と、目の前にある美術品が繋がることが面白いんです。この感覚が、堪らなく好きなんです。以前にも、ブログで書いたことがありますが、美術展で、美術品そのものを鑑賞することは勿論好きだけれど、やはり私は、それ以上に、その感覚を味わいたくて、美術館に行くのだと毎回思います。美術品を目の前にして、抱く感想は個々人の自由だけれど、私の頭の中は、そんな連想と鋭くなる感覚で一杯なんです。






 そんな訳で、個人的には、非常に楽しい美術展でした。また、違う美術展に行きたいものです。今度は、何に行こうかなあ。




 

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May 15, 2009

ハリネズミ

 今日は、5月のワークシェアリング休日ということで、弊社はお休みでした。土日はとても混んでいて行く気になれない、即ち、平日だからこそ行きたい場所に出掛けよう・・・と思い、約1ヶ月前から、行先を決めておりました。そんな訳で、今日は、六本木・国立新美術館で開催されている「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」を、母と一緒に観に行ってきました!







 午前中にゆっくり起床し、午後から美術館へ。何て素敵な過ごし方だろう笑。一度、社会人になってから、同じく国立新美術館に、「モネ大回顧展」を観に行ったことがあります。その時は土曜日に行ったのですが、それはそれは恐ろしい人の数でした。何せ、入場するまでに「50分待ち」という状況。あれは、かなりのストレスだったなあ。入場してからも、人口密度が高過ぎて、思う様に鑑賞出来なかった記憶があります。あれから、「美術館は、やはり平日に行くべき」という信念を持つ様になりました笑。そう言えば、昨年のGWに「芸術都市 パリの100年展」を観に行った時も、平日に行って来たのでした。








 国立新美術館に着いてみると、入場制限は全くされておらず、そのまま入場することができました。入場しても、人は結構いたけれど、渋滞している程混雑している訳ではなく、そんなにストレスを感じることはありませんでした。自分のペースで、思う様に鑑賞出来て、とても楽しかったです。








 今回は、膨大なルーブル美術館の所蔵美術品の中から、特に「子供たち」をテーマにして、展示品がプログラムされています。古代から、子供はどんな風に思われ、描かれてきたのか。家族と子供、母と子供などなど、様々な関係の中で子供はどの様な存在であったのか。美術品を通してそれらを知ることが出来て、非常に興味深かったです。美術品を見ていて思ったのは、古代から、母親が子供に対する眼差しは変わらないのだな、ということです。「愛しむ」ということを、教えられた様な気がします。人間の本質的な営みは、古代から変わらないなとも思いました。








 ちなみに、私はルーブル美術館には行ったことがありません。実際に行ったら、とても全部を観ることは出来ないし、かなりの広さで迷子になるとかならないとか・・・。でも、一度で良いから行ってみたいです。そして、中々出て来ない・・・笑。








 美術展の最後には、グッズショップがつきものですね。それを見るのも、また楽しい訳ですが、私が注目したのはガチャガチャです笑。中身は8種類あったのですが、欲しいなと思ったのは、その内2種類だけ。でも、「運試しだ!」とばかりに、挑戦してみた訳です。コインを投入し、ドキドキしながらレバーを回します。









 ギー・ギー・ガチャ・・・コロコロコロ・・・・あ、出てきた!











 カプセルを取り出し、蓋を開ける緊張の一瞬!!!要らないのが当たったらどうしよう・・・











 !!!!!!!!!!!!













 当たった~!!!!!!!











 自分が一番、欲しいなと思ったものが当たりました爆。これです!


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これは、「台車にのったハリネズミ」という題で展示されていたもののレプリカです。中期エラム時代(紀元前12世紀頃)と想定されているもので、子供の遊具だったのではないか(神殿に供えられたもの・・・とも考えられているとか)とされています。見た目は、ハリネズミではなく、私にはブタに見えるのですが爆。






 1/8の確率で欲しいものが当たって、テンションが上がっていた私は、母にも報告。すると、母が同じのを欲しいと言うので、「2回続けて同じのが当たる訳が無いよ」と返しつつ、再び挑戦することに・・・。








 何だか、他のどうでも良い、要らないフィギュアが当たりそうな嫌な予感で一杯だったのですが、さっきの台とは違う台を選び、いざ、コインを投入してレバーを握ります。












 ギー・ギー・ガチャ・・・コロコロコロ・・・・あ、出てきた!













 カプセルを取り出し、蓋を開ける緊張の一瞬再び!!!要らないのが当たったらどうしよう・・・












 !!!!!!!!!!!!
















 当たった~!!!!!!!








 全く同じのが当たった!!!!







 まさか、欲しいと思っていたものが、2回連続で当たるとは思わなかった・・・。あまりの出来事にテンションが更に上がり、思わず声が大きくなってしまいました汗。ご迷惑をお掛けしてすいませんでした。








 

 いや~それにしても、自分で自分の引き方にびっくりした。だって、1/16の確率ですよ!中々当たるものじゃなし、気分は良かったですね笑。欲を言えば、実は、「台車にのったライオン」もいたので、そっちが当たれば、尚、良かったな~と思っています。いやいや、せっかく欲しいものが当たったのだから、素直に喜び、感謝することにしましょう。







 

 展示品で、本物の「台車にのったライオン」を観た時、思い出したのは、またもや高校時代の恩師でした。いや、同じ様なライオンをモチーフにした美術品のフィギュアを、当時、先生が持っていたのです。というか、当時、歴史コレクションとして、有名な美術品をフィギュア化したものを、1箱に1つ入れて、買って開けるまで中身が分からない・・・という商品が世界史の教員同士の間で流行っていて爆、コレクションされていたのです。「世界史の教員同士の間」で流行っていたことがポイントです笑。生徒間ではありません。何せ、先生は「大人買い」で一気に何箱も買っていたんですから、本気でした笑。そのうち、コンプリートに生徒も協力するようになったんですけどね~。非常に懐かしい!今回、何だか、それを思い出してしまいました。








 色々あったけど、久々にとても有意義な時間が過ごせました。また平日に、美術展を見に行きたいものです。




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May 11, 2008

盛岡旅行~市内自転車ツアー~

   
 GWの岩手旅行について、少しずつブログを書こうと思います!

 4月29日(火)、東京駅から東北新幹線「はやて」に乗って、盛岡へ向かいます。実はこの日、目覚まし時計の曜日指定を掛け間違えて寝坊してしまい、家を出る予定時刻の10分前に目覚めたと言う、非常に恐ろしい出来事がありました。準備は事前に終えていたので良かったものの、もう間に合わないかと思いました。いや~驚いたし、焦った。早朝からバタバタしてしまって、親には迷惑を掛けました。どうもすいませんでした。

 


 そんなアクシデントを乗り越えて、無事に新幹線には予定通り乗り込み、盛岡に着いたのは11時前ぐらいだったかなbullettrain岩手県を訪れるのは初めてではないのですが、盛岡市内に降り立ったのは初めて。駅まで盛岡在住の友人が迎えに来てくれました。盛岡は、思っていたよりも気温が高かったです。東京と同じ程度だったのかな。3日間の盛岡旅行中は、ずっとお天気に恵まれて旅行日和でした。

 



 友人と再会後、そのまま盛岡駅から歩いて行って、「自転車」を借りました。初日は、『盛岡市内自転車散策ツアー』を友人が企画してくれていて、自転車も予約してくれていたんです。気が利く良い友人です。早速借りた自転車に荷物を載せて、まずは友人宅へ向かいます。宿泊荷物を置かせてもらって、いざ、盛岡市内へGO!

 

 一番最初に行ったのは、「啄木新婚の家」です。石川啄木が、新婚時代に最初の3週間程度だけ住んでいた家とのこと。よく残ってますよね。

 



 そこを通り過ぎ、私が「どうしても見たい!」と切望していた盛岡地方裁判所前にある「石割桜」を見に行きました。花崗岩の割れ目から大きな桜が立派に咲いている、というその自然の凄さも見たかったのですが、もう一つ、別に理由がありました。私が大好きな作家である浅田次郎氏の名作「壬生義士伝」の主人公が、『盛岡の桜は石ば割って咲く』と何度も作中で言う台詞があって、その桜がこの「石割桜」なのです。実際、目の前にしたら、その堂々たる姿は圧巻で、「南部侍」の魂そのものを表しているというのも納得いきました。桜自体は、既に散ってしまっていました。友人によれば、満開の石割桜は、本当に素晴らしいとのことでしたね~良いなあ。

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 ここで、時刻は丁度お昼時!ランチタイムです。友人が案内してくれたお店で、短角牛の梅しそおろし豚カツを頂きました。じゃじゃ~ん。

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 非常にジューシーでした。肉の旨味たっぷりでいながら、しそと大根おろしのお蔭で、ちっともくどくない!キャベツもたっぷりでしたが、キレイに完食しました。


 腹ごしらえをしたら、再び自転車に乗って、盛岡市内の北へ向かいます。大泉寺を経て、三ツ石神社へ行き、鬼の手形を見てきました。昔々、この地で悪さをして人々を困らせていた鬼がおりました。その鬼を何とかすべく、人々は神にお願いをして、鬼を岩に縛り付けることに成功しました。鬼は反省して、もうこの地にはやってこないし、悪さもしないと誓って、約束として手形を岩に押したそうです。その手形がこちら!

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 遠くから見ると、こんな感じ。
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 そして、「岩に手形」→「岩手」というのが、地名の由来だそうです。いや~それは知らなかった!


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その次は、上の写真の報恩寺へ。このお寺は、曹洞宗で禅寺です。拝観していく途中には、座禅堂がありました。このお寺で圧倒されたのは、羅漢堂ですね。四方の壁に、ぐるりと羅漢像が座しておられて、すうっと自然に背筋が伸びました。堂内は非常に静かでひんやりとしており、静謐な空気で満たされていた様に思います。





 その後、国道4号線沿いに走り、中央公民館へ。ここでは、穏やかな春の陽気の下、素敵な日本庭園を満喫しました。
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 中津川に沿ってしばらく走った後、「上の橋」に到着しました。ここで、私は、またもや1人で感動してしまうのです笑。

 これが中津川。 Pict1476

 














 次に、中津川に掛かる上の橋です。
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そして、私が感動したのはこちら☆
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 いや~ねえ!!!!こんな看板が立ってたら、ファンだったら感動しますって。ここがあの舞台なのね!あのシーンはここなのね!という訳で、1人で物凄く喜んでいました笑。で、友人達は「壬生義士伝」を読んだことがないと言うので、オススメしておきました。名作ですよ!必読ですよ☆

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 擬宝珠はこれです。これが、1609年当時のまま、現在もこうして残っているそうです。それは凄い!!だって、来年で400歳ですよ!いや~立派な文化遺産ですよね。




 上の橋を渡ってすぐのところに、美味しいジェラート屋さんがあると言うので、休憩してきました☆私が注文したのは、「インペリアルバニラ」と「バナナチョコレート」です。



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 バニラは非常に濃厚でした。ただ濃いだけじゃなくて、甘さをしつこく感じさせない。チョコレートの方は、バナナの味が強かったです。チョコレートなんだけれど、バナナチョコを食べている錯覚に陥りそうな程でした。。バナナの香りも、ちゃんとした気がします。とても美味しかったです!


 まだまだ盛岡市内自転車ツアーは続くのですが、第一弾はここまで!

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May 02, 2008

芸術都市 パリの100年展

 2泊3日の盛岡旅行から帰ってきました!盛岡に滞在していた間は、ずっとお天気に恵まれて、気温も25℃以上と暑い程でしたsunでも、お蔭でバッチリ観光することが出来ましたよ。




 旅行中は、盛岡在住の友人にお世話になりっぱなしでした。見物するところ・食べるところ・交通機関のアクセス状況など、全てに旅をコーディネイトしてもらいました。彼女も仕事があるのに、全部調べてくれたんです。彼女に会いに行くのが目的ではありましたが、かえって負担を増やしてしまったのでは・・・。そんな風に思うくらい、丁寧に案内してくれました。友人は、とても優しいし、親切な人なんです!そんな彼女のお蔭で、3日間、素晴らしい旅になりました。彼女無しでは、今回の盛岡旅行は実現しませんでした。本当に、どうもありがとう!大感謝です。




 素晴らしい友人のお蔭で、非常に楽しい旅になりました。この旅の様子は、また別途ブログにUPしたいと思います。見所満載で、食べ物も非常に美味しい岩手・・・オススメです。すっかり岩手のファンになりました笑heart01また行きたいなあbullettrain







 で、話が変わりますが、今日は、上野にある東京都美術館へ、「芸術都市 パリの100年展~ルノワール、セザンヌ、ユトリロの生きた街1830-1930年」という美術展を観に、母と2人でお出掛けしてきました。大学生の時から、「美術館は平日に行くに限る」と思っているのですが、去年、社会人になってから祝日に美術館に行き、恐ろしい混雑に遭遇してからは、「もう絶対に平日でないと行きたくない」と思うようになってしまいました。当たり前なんですけど、平日と休日では、混雑具合が全然違うんですよ。平日だと入場待ちしなくて良いし、会場も人がそんなにいないので、人の頭越しではなく、正面から観たい作品がゆっくり観れるし。やっぱり同じものを観るなら、ちゃんと観たい。・・・なので、前々からこの美術展に行きたかったのですが、平日に行けるチャンスであるこのGWを狙っていました☆実際、上野公園はとても混雑していたけれど、東京都美術館の中は空いていましたshine快適な空間で、とても良かったです。





 美術展は、画家・作家たち作品を軸に「パリ」という街の100年間の移り変わりを教えてくれました。1830年代からということで、歴史的にはウィーン会議が終わり、その保守体制が7月革命・2月革命を経て大きく変わっていく時代です。そうした時代背景を感じながら作品を鑑賞していたのですが、非常に面白かったです。





 世界史上で登場してきた画家・作家たちの作品を、「歴史とリンクさせながら観る」というのが、個人的にはとても興味深く、楽しいです。絵は全く描けないので、作品そのものに対する憧れもあるし、勿論、ちゃんと鑑賞もします。だけど、どちらかと言うと、「~事件があって、そこからこの作品を仕上げた」と書かれている解説文を読んで、それと自分が持っている知識とを比較考察しながら鑑賞する方が楽しいと感じています。ん~鑑賞方法が変わっているかもしれないけれど、今回はそうしたことが出来たのでとても満足しています。



 1830~1930年代のフランスは、第2共和制~第2帝政~第3共和制と政治体制が大きく動き、市民の生活も、第2次産業革命で近代化が進んだ時代でした。だから、作品にもそれらが顕著に表れていて、とても面白かったです。市民の服装・町を走る鉄道や自動車、パリの再建築と第2回万博開催などなど、100年の違いを感じました。芸術家達が思ったよりも歴史に参画していて驚いたし、時代を感じ取る彼らの感性は鋭いなと思いました。

 たっぷり時間を掛けて鑑賞し、満足して美術館を出ました。中々美術館にも行けなくなってしまったけれど、時間を見つけて出掛ける様にしたいものです。GW前半、非常に充実した時間を過ごしています。

 

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March 22, 2008

九州での出来事~佐賀・ひな祭り編~

 

 2月12日(火)は、もう一度熊本へ。この日は日帰り出張でした。13日(水)は、お客さんとの飲み会がありました。15日(金)は、顧客のオフィスが引っ越すということで、それに伴い、オフィス内に設置されている弊社のコンピュータネットワークも移設する必要があり、それに立ち合わせて頂きました。





 立ち会ったと言っても、コンピュータやプリンタを梱包したり、LANケーブル関係の構築など、専門的なことは専門業者がやってくれるので、本当にただ「見てた」だけです。下手に手は出せないし、出してはいけないらしい。「立ち会う」という事実が大事なんでしょうね。17時過ぎに始まった引越し作業ですが、新しい場所に運んで、且つ、コンピュータが正常に作動するかどうかの確認が終わるまでには、実に6時間半掛かりました。つまり、新しいオフィスを出たのは、23時半頃だったのですが、場所が「中洲」だったので、ついでに飲んでいくことになりました笑。






 翌日、16日(土)は、前日の飲み会にもめげず、午前6時前には起きて、佐賀県を目指して、1人、電車に揺られていました。勿論、特急などは使わず、普通列車です笑。JR博多駅から鳥栖駅を経由して、佐賀駅に向かうルート。途中、非常にローカルな2両編成の電車にも乗りました。あと、「吉野ヶ里遺跡」を通過しました!!高校時代の修学旅行で訪れたことを思い出し、凄く懐かしくなりました。当時は、団体バスで来たんですけど、まさか、あれから数年後に電車で再び佐賀を訪れることになるとはね~。感慨深いです。






 で、何故、佐賀県に向かっていたのかと言うと、実は、16日にJR九州の催しで、「佐賀城下 ひな祭りウォーク」が開催されるという情報を事前にGETしていたんです。約1週間前から、それに参加することに密かに決めていたのでした笑。10キロのウォーキングが出来る(ダイエット!)&佐賀城下とひな祭りを見学できる、ということで、眠い目をこすって頑張って起きましたよ。






 佐賀駅に到着すると、ウォーキング参加者らしき人が沢山いました。・・・が、皆さんグループかご夫婦で参加だし、年齢層も高め。自分の様に、1人で参加している人はあまりいませんでした。いや、そういうのは気にしないから良いんですけどね。1人でテクテク、気ままに歩くのが好きなんですshoe






 ウォーキング参加申し込みを済ませて、いよいよスタート!普通の何でもない街並みが、何だかとても心地良い。この日は穏やかに晴れ渡っていて、空気も澄んで、気持ち良かったんです。歩いている途中には、幾つも神社がありました。


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 しばらく歩いていくと、佐賀城の堀に出ます。この堀を越えていくと、佐賀城跡に辿り着きます。ウォーキングコースの途中には、様々な博物館なども盛り込まれていて、立ち寄るかどうかは参加者の自由なのですが、せっかくなので、「県立佐賀城本丸歴史館」と、「大隈記念館」に行って来ました。

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県立佐賀城本丸歴史館は、佐賀城跡に復元された歴史博物館です。天守閣などは無く、本丸御殿の遺構を保護しながら、木造建築で復元されており、新しくて綺麗な博物館です。何せ、廊下はこんな感じ。新しいでしょう??

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佐賀と言えば、幕末期から明治初期にかけて、多くの偉人を輩出しました。その為、そこに重点が置かれた展示であったような気がします。・・・と言うか、その印象が強いです。幕末の歴史事項がすっかり抜けてしまっている私には、良い勉強になりました。中学生時代に勉強したのにな・・・う~ん・・・。


 この歴史館も、ひなまつりイベントとコラボしていて、可愛らしい雛人形が飾られていましたよ。
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 この歴史館を後にして少し歩くと、「大隈記念館」に着きます。想像していたよりは、コンパクトな記念館でした。最初は素通りしようかと思ったのですが、我が母校の創始者の記念館ということもあって、何だか愛着が・・・笑。「行かないといけない」という妙な使命感に駆られて、入ることにしました。入り口では、「この子が入るの??」みたいな顔を受付の方にされました笑。記念館では、大隈重信について知らなかったことが多く、ダメなOGだと思いました。4年間も何してたんでしょうねえ(←遊んでました!)

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 記念館とは別に、上の写真の様に、大隈重信の生家が保存されています。天保以前の武家屋敷の面影を残した貴重な建築物で、国の史跡にも指定されているらしい。この家で、大隈重信は勉学に励んでいたそうなのですが、子供の頃から努力惜しまず、優秀な成績だった様です。






 大隈重信記念館を後にしていくと、いよいよ、「ひな祭り会場」に辿り着きます。ここでは、旧古賀銀行・旧福田家・旧三省銀行など、昔ながらの佇まいを残した物件が集まっています。その中で、ひな祭りをモチーフに展示がされている、という感じです。写真を、ここでは紹介します! Pict1364
 

 













 旧古賀家の玄関先です。Pict1362

 













旧古賀家の中には、こんなに可愛らしい雛人形が!この他にも沢山あって、広い部屋の中、一面に飾られていました。
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 旧古賀銀行です。大正期のモダンな建築を今に伝えています。レンガ造りで、素敵な外観でしたよ。中もとても綺麗で、古代から現代に至るまでの、雛人形の変遷が展示されていました。



 しばらく、この辺りをブラブラ散歩していたのですが、気が付けば14時近くになっていて・・・お腹が空きました。朝から何も食べていなかったのでペコペコです。お昼ご飯を食べようと思って、訪れたのは「佐賀座」というところ。ここで、「土・日・祝日限定」の「おにぎりカフェ」をやっているというので、行ってみることにしたんです。オーダーストップが14時半だったので、ギリギリセーフ!!早速、おにぎり定食を注文です。




 しばらく待つと・・・ジャジャ~ン!
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 こんな豪華なご飯が出てきました。サラダや天ぷら、麺など、全て佐賀の名産品で作られています。どれもとても美味しかったです。一つ一つは、何も高級品ではなく、質素なのだけれど、素朴で美味しいんです。素材そのものが、良いんでしょうね。こんなに沢山おかずがあって、おにぎりも美味しいのに、お値段はたったの500円でした!ヘルシーで体に優しいのは勿論、懐にも優しいご飯でした。大満足でした。




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 上の写真は、佐賀の街並みです。ゆったりと時間が流れていて、歩きながら癒されました。もっと、肩の力を抜いて生きても良いんだなあと。生き方って、色々あるなと思ったんです。九州に来て、色んな土地を巡って、沢山の人と出会った。言葉にするのが難しいけれど、その土地土地で生きている人に接して、人生観が少し変わった気がします。まだまだ、自分は小さい世界で生きているんだと思いました。

 佐賀を歩いている途中では、もうすっかり廃れてしまったシャッター商店街も見受けられて、寂しいものも感じました。本当に、人がいない。お店もほとんどシャッターが降りているし。ひな祭りの華やかさとは対照的で、現実に戻された気がしました。美味しいものも沢山あるし、自然も豊かだけれど、それだけでは解決できない問題が地元にはあるのだろうと思い、「素敵なところだ」と、単純に思うだけではいけないなあと思いました。









 佐賀城下のウォーキングは、スタート地点であるJR佐賀駅に戻ってきて無事に終了!もう少し時間があれば、本当は有田や伊万里に足を延ばして、焼き物の里を見学して帰りたかったのですが、時は既に夕方・・・。有田方面に行くには時間がとても足りなくて、福岡に帰るしかありませんでした。泣く泣く諦めました。
 


 でも、JR佐賀駅から、行きに使ったルートで、素直に福岡に帰るのは全く面白くないので、帰りは違うルートで福岡に帰ることにしました。つまり、「唐津駅」経由で帰ることにしたんです。時間は行きよりも、かなり掛かるんですけどね。イメージとしては、丁度、行きと帰りで、グルッと1周した感じです。

 佐賀駅から電車で北上して、唐津駅で乗り換えます。唐津からは、博多まで直通(途中で、福岡市営地下鉄に接続)で帰れるので、乗り換え回数はたったの1回で済みましたtrain唐津駅からしばらくは、玄界灘沿いを走るのですが、これがとっても綺麗!!丁度、太陽が落ちていく時間帯だったんです。海に映えるオレンジ色・・・素晴らしい景色が見れました。本当は、唐津城や虹ノ松原へも立ち寄りたかったのですが、そんな時間はもう残ってませんでした。ん~・・・非常に残念。唐津バーガーも食べてみたかったんですけど笑。






 そんなこんなで、佐賀での一日は終わりました。帰る途中で、食料品などを買いに寄り道していたので、最終的に家に着いたのは19時半頃だったかな。朝早かったから疲れたけれど、充実した一日でした。佐賀県へは、ふらっと立ち寄っただけでしたが、想像していた以上に、良いぶらり旅になりました。機会があれば、また行ってみたいですね。


 




 

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March 09, 2008

九州での出来事~福岡市博物館編~

 九州の振り返り・・・という訳で、これから、時間があるときに九州での出来事を書いていきますね。自分でも、思い出せる内に書いて残しておきたいしpencil


 
 1月27日(日)に、羽田空港から福岡空港へ飛び立ちましたairplane福岡空港はとても便利で、福岡市内へは地下鉄で約10分位で着いてしまいます!お蔭で、ちっとも迷いませんでした。




 1月28日(月)に、九州支社へ初出社。その日の午前中はオリエンテーションで、午後からは早速実習先職場へ配属。その後、すぐに顧客先に同行させてもらいました。おっかなびっくりでお客さんの所に行った記憶があります。翌日からは、熊本へいきなり出張で、しかも宿泊出張で2泊!!普段、出張と言っても都内だし、まして宿泊出張なんて関係ない世界にいたので、凄く新鮮でした。宿泊出張の訳は、お客さんの接待が深夜まであるからで、福岡まで電車では戻れないからです。



 この時の接待で、私は人生で初の「スナックデビュー」を果たしました笑。いや~自分ではスナックなんて絶対行かないですもん。周りも行くような人たちではなかったし、総務の飲み会では、二次会でスナックに行くなんて選択肢は絶対になかった。飲み会は、総務と営業で全く雰囲気が違いましたね。本当に全然違う。性質が違うんです。営業実習中、一番のカルチャーショックだったと思います。





 



 九州で迎えた最初の土日は、確か雨だったと思います。でも、家に居ても勿体無いし・・・と思って、天候に関係なく楽しめる「福岡市博物館」へ行ってきました。これは、既にブログに書いたけれど、行った目的は国宝の「金印」を見る為です!!雨の中を、ウキウキしながら出掛けました。





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 写真は、博物館の外観です。結構新しい感じでオシャレでした。でも、市営博物館なので、観覧料は何と驚きの200円ですdollarお得感に浸りながら入館すると、雨だったことも手伝って、観覧者は全くいませんでした!!!






 

 お蔭で、思う存分堪能してきました。2時間近くいたんじゃないですかね・・・凄く楽しかったです。200円以上の価値がある歴史的価値の高いものが沢山展示してあったので、大満足だったし、有意義な時間でした。「福岡」は、地理的に韓国・中国に近いので、交流も昔から盛んだったのですよね。だから、東京で見る展示物とは違った特色がありました。特に特徴的だったのは、「元寇」に関する史料が豊富だったことですね。まさに、「現地」ですからね~非常に興味深かったです。やっぱり、好きなんですよね。知的好奇心が満たされました。



  



 その後は、時間も余っていることだし、周辺を散歩していました。

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 これは、博多湾に面している海浜公園から撮った写真です。天気が悪いのがよく分かると思います。雨はそんなに強く降っていないのですが、海なので風が吹くと寒かったです。この海浜公園に面して、ヤフードームやシーホークというホテルが隣接しているんですよ。天気が良い日は、凄く良い眺めでした!夏は、海水浴を楽しむ人たちで満杯らしいです。



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 同じく、海浜公園から撮った一枚。中央に見えるタワーが、福岡タワーです。この日は、雨の中を散歩して終わりだったかな。
 





 2月4日(月)からの週は、お客さんとの会議に出席したり、夜は接待に参加したりしました。あと、お客さんの所に新しく搬入する製品に立ち会ったりもしましたよgood契約した製品が、搬入される様子を見るのは、今後無いことだと思ったので、貴重な経験をさせてもらいました。実際の現場の動きを見ると、やっぱり「現場」の方が動きがあって面白いなあと思いましたね。「社会」と繋がっていて面白かったんです。この製品を顧客が使うことによって、エンドユーザーである一般消費者の生活に貢献しているんだなと感じられたからです。社会って、ちゃんと巡っているのですよね。総務にいると、「社内」の動きしか分からないので、「社外」の動きが分かるのは新鮮でした。






 とりあえず、今回はここまで!また来週、続きをUPしますpc


 

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February 03, 2008

金印に感動

昨日は、福岡市民博物館に行ってきました!倭の那国王の「金印」があると知ってから、絶対に見に行くと心に決めてたので、ウキウキしながら出掛けました。やっぱり、好きなんだよねぇ。
博物館は、地元の人はあまり来ないのか、非常に空いてました。雨だったからかもしれないけど、中は広いのに、人は全然いないので、満足するまで、一つのものをじっくり見学出来ました。あれは、贅沢な時間でした。
金印のブースも、一人でじっくり見ました!これが、光武帝から贈られたのかと思うと感動!歴史に触れました。他にも自分好みの歴史的資料が次々に出て来て、鳥肌が立ちましたね。非常に楽しかったです。福岡に来て、食べ物や景観だけじゃなくて、歴史を学べて大満足です。

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June 23, 2007

モネ大回顧展

 
 今日は、以前よりず~っと行きたかった、「モネ大回顧展」を見に、六本木にある国立新美術館へ出掛けてきました。国立新美術館へは、今日初めて訪れたのですが、とても現代的な外観だし、内部もデザインが斬新で、空間の使い方にはびっくりでした。上野にある美術館とは、趣が違う感じがします。上野の美術館は歴史があって、重厚さを感じますが、六本木は、やはり、「新」美術館という名だけあって、非常に現代的です。

 で、中に入ったは良いんですけど、予想外の大変な混雑振りでした。モネ展を見るには、入場制限が掛かっていて、何と「50分待ち」でした。遊園地のアトラクション並みの待ち時間でしたね。こんなに日本人に人気があるとは思ってなかったので、驚いてしまいました。

 
 やっとの思いで入場しても、恐ろしい人込みに変わりはありませんでした。どの絵にも、人が沢山集まっていて、思うように身動きも取れないほど。どんなに頑張っても、人の頭や肩や鞄やらで、見たい絵をじっくりと、正面から陣取って見ることは到底叶いませんでした。人口密度が高すぎて、美術展には全く相応しくない環境でしたね。

 見たいものが見れない。自由に身動きがとれない。移動するのも大変。せっかく見に行ったのですが、ちょっとフラストレーションが溜まってしまい、残念でした。いやはや・・・こんなに酷い混雑の美術展は、久々です。それだけ、モネの絵には人を惹きつける魅力があるのでしょう!絵画自体は、凄く良かったです。

 
 印象派の絵が好きなので、今回のモネ展は、混雑具合を除けば、良い美術展だったと思います。素敵な絵が何枚もありました。ただ、それらをじっくりと、満足するまで堪能できなかったことだけが残念です。時間を掛けて、ゆっくりと眺めたかったなあ。モネの描く風景画を見て、イタリア・イギリス・フランスに行きたくなりました。特に、ルパンの「奇岩城」という小説の舞台にもなった、「エトルタ」の海岸の風景画は、その思いを強くさせました。

 今までは学生だったから、平日の空いている頃を見計らって行くことが出来たけれど、社会人になって、休みが土日しかないから、どうしても混雑が集中する時にしか美術展に行けないのが残念です。仕方ないんですけどね。夜間開館日を狙って行けば空いているのでしょうが、やっぱり、仕事がある日はきついだろうしなあ。

 一方で、社会人になって美術展に行くことで、メリットも一つあります!それは、「カタログ」を躊躇なく買えた事です笑!学生だった時は、やっぱり手が出なくて絵葉書で我慢していたけれど、今日は思い切って「カタログ」を買ってしまいました。そういう余裕が持てる様になったことは、ちょっと嬉しいです。尤も、あまりの混雑振りに、満足に絵を見ることが出来なかったので、カタログでもう一度ゆっくり見たいというのが、大きな購入の動機なんですけどね。

 カタログを買ったので、家で、ゆっくりゆったり眺めようと思います。解説も載っているのが良いですね。自分のリラックスタイムにしようと思います。

 今年は、他にも見に行きたい美術展が幾つかあります。一つは、上野の国立西洋美術館で8月まで開かれている「パルマ イタリア美術 もう一つの都」展です。そして、もう一つは、9月から六本木の国立新美術館で開かれる「フェルメール『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展」です。特に、後者は絶対に見に行きたいですね。私は、当時の人々の生活を伝える「風俗画」が結構好きなんです。何気ない日常の一コマが描かれている絵は、肩肘張ってなくて良い!描かれている人々のしている仕草や、服、食べ物、動物達、家などを見て、その当時の様子を想像するのが好きなんですよ。「こうやって生きていたのかなあ」とかって。同じ理由で、風景画も好きです。当時の情勢を伝える都市の絵、農村の絵、海や山を見て、数百年前に思いを馳せるんです。自分は少しも描けないから、想像力で少しでも絵に近付きたい。

 今日は暑かったし、美術館は混んでいたけど、それでも、とても素敵なモネの絵に出会えました。良いリフレッシュが出来た休日になりました。 また今度、機会を見つけて出掛けよう。

 

 

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December 15, 2006

スーパーエッシャー展

 今日は、先日ご紹介した国家公務員に受かった高校時代の友人と、久々に会う約束をしていました。卒業以来だから、およそ4年振りの再会・・・ワクワクしながら待ち合わせ場所に向かいます。


  待ち合わせ場所は、渋谷のハチ公前。行き先は、前々から行きたい!!と思っていた、Bunkamuraで開かれているスーパーエッシャー展です。友達と会うのも楽しみだし、エッシャーもとっても楽しみ!ダブルで楽しみだなんて、贅沢だなあ笑。

  
  10時半に待ち合わせして、Bunkamuraに向かいます。6月に、ポンペイ展を見に行ったことを思い出しました。入場すると、金曜日の午前であったからか、そこまでの混雑ではありませんでした。入場してすぐの所に、大抵の美術展では、有料の「音声ガイド」の貸し出し所があると思います。今回もそうかと思って通り過ぎようとしたのですが、耳に聞こえてきたのは、意外なフレーズでした。


  「ただ今、ニンテンドウ DSによる音声ガイドを、無料で貸出ししております。どうぞ、御利用下さい」

 

  ・・・何ですと?!?!

  
  ニンテンドウDS無料音声ガイドをしてくれるって?!?!


  こんな案内は初めてだったので、驚きました。どうやら、特定の作品の前で、タッチペンで画面を操作をすると、音声案内が始まるという仕組みらしい・・・。ニンテンドウDSは、色んな使い方が出来るのだなあと感心してしまいました。そんなDSがせっかくガイドをしてくれるのだから、喜んで借りました。専用ヘッドフォンを耳につけて、いざ、出発!!


  エッシャーの初期作品は、版画で風景画を描いているなど、後に有名になった「だまし絵」ではありませんでした。それにしたって、「風景」を「水彩画や油絵」じゃなくて「版画」で描いている時点で、かなりの尊敬です。私には、とても出来ないです。


  初期作品の中に、「バッハ」の音楽作品を、平面図形に書き換えた作品がありました。ちゃんと、エッシャーの独自の法則によって定められた平面図形が、音楽と一緒に形を変えていくのです!!いや、図形が、音楽を奏でているのです。・・・音楽を、数学的に解釈するとこういうことになるのかなあと思いましたが、その発想が凄い。


  エッシャーは、「美術家」というよりも、「数学家」という印象の方が正しい様な気がします。正確無比な計算の上に、設計された模様をモチーフとした彼独特の絵は、緻密と言う以外には表現出来ない気がする。細部まで計算され尽くしたからこそ、人々の目を自然に騙せるのではないでしょうか。


  私も、ものの見事に騙されてきました。いや~あれは、騙されますって。よくあんな絵が描けるなあ。絵画的センスを全く持ち合わせていない私は、ただただ騙され、感心するばかりなのでした。首や目線をあちこちに変えて、何通りもの見方が出来るエッシャーの作品は面白いと思うと同時に、現実に目に見えているこの世界も、もしかしたら見え方が1通りだけではなく、何通りもあるのかもしれないと思うと、ちょっと空恐ろしくなります。本当は、すぐ側に異次元の世界があるのやも・・・。


  スーパーエッシャー展に大満足した後、出口から出ると、そこには「ガチャガチャ」が置いてありました。中身は、「エッシャー展」の絵画作品に出てきたモチーフの「フィギュア」です。最近のガチャガチャは、こうした趣向のものもあるんですねえ。せっかくなので、面白半分で、何が出るかワクワクしながらやってみました!出てきたのは・・・


  


  これです。「ドラゴン」という作品です。二次元である平面上に、幾ら三次元のものを描いても空間的にはなりえず、完全に平面的であるという矛盾を描いた作品です。・・・う~ん、難しい!!このドラゴンは、自分が「三次元である!」と思い込んでいるのですが、でも、どうあったって絵画なので「二次元」の存在。でも、ドラゴンは諦め切れなくて、空間的であることを主張する為に、自分の体に切り口を作り、そこから首と尻尾を出しているのです。・・・でも、その切り口は「四角」(写真をよ~く見ると、首下の切り口が四角です)。やっぱり、平面なのです。・・・う~ん、やっぱり難しい。


  エッシャーさん。あなた、頭良過ぎですって!!!数学者としても、絶対大成しただろうと思う。
  

  エッシャーの頭良過ぎる世界で脳内トレーニングした後は、お昼ご飯です!4年の歳月を乗り越えて、高校時代の話で盛り上がります。どんなに時間が流れても、中・高時代を共にした友人たちとは、すぐにその時間の差を埋められるのだから、凄いなあ。時間と場所を、6年間も共有した仲間って言うのは、強いもんなんですね。あっという間に、3時間ぐらい話し続けていました。


  エッシャー展、見に行くことをお勧め致します!!純粋に面白かったですよ。来年の1月13日まで開催されているので、是非、騙されて来て下さい!!


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November 18, 2006

蒼き狼


  タイトルを見て、「!!」と来た方はいらっしゃるでしょうか??その方は、結構な歴史好きかもしれないですね。「蒼き狼」と言えば、井上靖氏もそのタイトルで小説を書いていますが、モンゴル帝国の創始者・チンギス=ハンを喩えたものです。現在の地理感覚で言うと、東は朝鮮半島・西はポーランド付近・南はインドネシア・北はロシア国境まで攻め込み、世界史上でもっとも広大な帝国を作り上げた人物です。西欧の列強諸国でも、その広さに匹敵する国家を作り上げた国はありませんでした。強いてあげるなら、全盛期のトルコ帝国でしょうか。オスマン=トルコも大きな国でしたもんね。


  で、今晩夜19時から、テレビ朝日系列で放送された「チンギス=ハン 史上最大の帝国 800年目の真実」という番組を見ておりました。見た方、いらっしゃいますかね??私は、見ていて結構面白かったです。さっき書いた、井上靖氏著作の「蒼き狼」を高校生の時に読んだことを思い出しました。再現ドラマは、その内容に近かったです。


  契丹・金・ホラズムなどなど、非常に懐かしい国家の名前が連発されていました。ジャムチ(駅伝制)も、ちゃんと紹介されていたしね。まあ、学問的に深くなりすぎず、全く知らない人でも分かる様に、色んな人が見るゴールデン・タイム仕様の番組構成になっていました。無駄に専門的になり過ぎるとつまらなくなってしまうしね。高校生で、初めて世界史を学んだ位の生徒が見ると、「導入」にも「復習」にも、丁度良かったんじゃないでしょうか!

 
  それにしても、あの広い草原は圧巻ですね。「大地」の持つ力を感じることが、あの草原ならば出来そうです。あそこに実際に立ったなら、テレビなんかでは表現出来ないくらい、風の匂いや太陽の輝きを全身で受け止められるんだろうなあと思いました。島国・日本では、ありえない自然環境ですよね。その偉大なユーラシア大陸を、大量の騎馬軍団で疾駆するモンゴルの軍勢・・・非常に強かったと思います。ヨーロッパ人にとっては、恐怖極まりなかったでしょうね。


  ポンペイ展やナポレオン展に行ったり、読んでいた本も西洋史に最近触れることが多かったのですが、やっぱり、東洋史も面白いですね!かなり久々に東洋史に触れましたが、東洋史ならではの魅力に再び目覚めた気がします笑。まあ、モンゴルは完全に東洋史とは言えないと思いますが。ちょうど、東洋と西洋の中間というか何と言うか・・・。私は、個人的にはこの入り混じった部分の歴史が一番好きです。世界史は、横の繋がりで見るに限りますよ!!楽しい!!!もし、教育学に進んでいなければ、史学を志していたと思うし、トルコを勉強したかったですね。トルコも、東西を繋ぐ役割を果たしていたと思うから。

  
  今、塩野七生氏著作の、16世紀における、トルコと西洋の戦いを描いた「ロードス島攻防記」と「レパントの海戦」を読み終えた所です。「コンスタンティノープルの陥落」は、高校生の時に読み終えていました。この3つの作品は、実は3部作で、モンゴルとは正反対の戦い方である海戦のお話でした。なので、余計に「大地」が印象的だったんですけど。で、ヨーロッパにもそろそろ別れを告げて、東洋史ものの本でも読んでみようかなあと思っています。


  そうそう、チンギス=ハンを主人公にした映画が、来年公開される様です。タイトルは「蒼き狼 地果て海尽きるまで」で、2007年3月3日ロードショーだそうです。う~ん、見に行ってみようかなあ。

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May 23, 2006

ポンペイの輝き


  Img_pompei今日は、母と一緒に、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれている「ポンペイの輝き」展に行ってきました。

  Bunkamuraザ・ミュージアムには、高校生の頃に、学校の芸術鑑賞会かなんかで出掛けた記憶があります。懐かしいなあ。何の展示だったかは、もう忘れてしまったけれど。


  ポンペイは、ヴェスヴィオ山が噴火し、その火山灰や火砕流で街ごと飲まれてしまったという古代都市です。発掘すると、未だにその当時のまま、色々なものが出土されます。その発掘品から、当時の社会の様子などを推定していく訳です。これぞ、歴史ロマン!!教育学を選ばなければ、私は、確実に考古学か史学の道を歩んでましたね。今から編入でもするか・・・そういう選択肢もありだな・・・で、いつの間にか、世界の遺跡発掘チームにいるんだよ。良いなあ・・・・ニヤリ。


  ミュージアムの中はそんなに広くないのですが、人が沢山いて中々進まないし、年配のご婦人方のグループが、一箇所に長く留まるので、思うように見ることが出来ない。見たいものを見れない。見る速度が自分のペースじゃない。そんなこんなで、美術展なのにフラストレーションが溜まってしまいました。もうちょっと、人の回転率を重視した造りにして欲しいですね。


  古代都市では、まだキリスト教が公認される前なので、中世ほど、キリスト関連の美術品が多く出土されません。キリスト教関連がモチーフとして使われない代わりに、美術品のテーマとなるのが、「ギリシャ神話」です!ポンペイは、確かに古代ローマ帝国の都市ですが、ギリシャ文化の影響も、大きいんです。

  アポロン・ディオニュソス・ヘラ・サテュロスなど、ギリシャ神話で馴染みの深い神々が、彫刻となっていたり、壁画に描かれています。こうした時代による違いは、とても面白いですね。


  ポンペイの貴族達は、火山噴火で家族総出で避難する時、一緒に持ち出したものがあります。それは、指輪や金貨、鍵などの貴重品・財産でした。人間は、いつの時代でも大事な時に持ち出すものは変わらないみたいですね。いざという時、私は何を持ち出すんだろう。

  指輪や腕輪は、「金」で出来たものは、その輝きを失っていませんでした。でも、「銀」「鉄」で出来たものは、酸化してしまっていて、真っ黒でした。「金」は、凄いですね。


  今もその美しさを保つ古代の装飾品を見ていると、人間の根本的な生活パターンは、ずっと変わっていないのかもしれないなと感じました。遠い未来、今、私達が生きているこの時代が、「美術展」になっているかもしれないと思うと、現代人として、恥ずかしくないものを生み出したいと思いました。


  

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May 16, 2006

ナポレオンとヴェルサイユ展

  就活が終わった後には、学生の間に沢山やりたいことがあると、以前書いたかと思います。その内の一つが、「美術展巡り」です!世界中にある素晴らしい作品を見ることが、とても好きです。数千年・数百年前の出来事を想いながら見ると、「歴史」を感じます。作品の存在感に、圧倒されるんです。
 

  美術展の学生料金は、一般料金に比べて非常にリーズナブルだし、平日に余裕を持って行けるのは今だけ!という訳で、母を誘って出掛けて来ました。


  Naporeon
今日行ってきたのは、江戸東京博物館で開かれている「ナポレオンとヴェルサイユ展」です。会場には、多くのお客さんが来ていました。美術展の雰囲気は、ゆったりしていて良いですよね。好きな作品を、自分の好きなだけ、自分のペースで見て周ることが出来るのは、至福の時です。強制されない鑑賞が良いんです。解釈も、自由なのが美術だと思うし。


  個人的に印象に残った作品は、以下の8作品です。


・「1793年のマリーアントワネット」
 1793年、アレクサンドル・クシャルスキ
   
   
  マリーアントワネットには、「派手」「浪費家」「フランス革命の元凶」といったイメージが強いと思います。実際に、浪費家であったことは確かかもしれません。でも、この絵のアントワネットには、そうした華美は全く感じられません。1793年1月に、夫ルイ16世が処刑された後の彼女の様子を描いた絵で、彼女は喪服に身を包んで、修道女の様な格好で佇んでいます。その目からは、フランスという「国」と自分の「運命」への悲しさが出ていた気がしました。もしかしたら、ブルボン家の後の国民政府によって、マリーアントワネットの真実が、私達には伝わりきっていないのかもしれません。フランス革命は、近代市民革命として非常に高い評価を得ていますが、民衆の「熱気」は、時に「狂気」へと変ります。革命の「英雄」的な面ではなく、「暴走」した面を知りたいのなら、ディケンズの「二都物語」を読んでみて下さい。市民の逸脱した「狂気」が、いかに怖いものかが分かると思います。


 ・「マラの死(1793年7月13日)」
 1793年、ジャック=ルイ・ダヴィッド

  巨匠ダヴィッドによる作品です。この作品は、世界史資料集にも載っているので、知っている人も多いと思います。ジャコバン派といえば、このマラとダントン、そしてロベスピエールがリーダーでした。ジャコバン派が政権を握っていくと、その内、ロベスピエールが独裁を始め、マラは入浴中に暗殺されてしまいます。その様子を描いた絵なのですが、自分が想像していたよりもとても大きく、見る者に訴えかけてくるものがありました。握り締めたままのペン・開かれたままの手紙、赤い浴槽の水、白い肌、・・・・妙に生々しさがあり、政治とは、「生々しい」ものだと思いました。


・「共和国」1794年、アントワーヌ=ジャン・グロ

  ダヴィッドの弟子、グロの作品です。人物が、「赤・白・青」の衣装で描かれて、前を見据えています。1794年に、「自由・平等・博愛」を表す3色で描かれていることが、印象的でした。きっと、この精神を大事にしていきたいと、それが「共和国」としてのフランスなんだと、そうした誇りを持って描いたんだろうなと思いました。


 ・「祈りを捧げる教皇ピウス7世のペンダント」
   1815年、作者不詳

 ・「皇帝ナポレオンの肖像のペンダント」
   1810年、ニッコウ・モレッリ

  この二つの作品は、別に対になっている訳ではありません。が、同じ一角に陳列されていました。教皇ピウス7世のペンダントの後ろには「天秤」が彫られており、ナポレオンの後ろには、「皇帝」の象徴である「鷲」が描かれていました。その対比が、面白いと思いました。


 ・「フリードリヒ王の墓の前の皇帝ナポレオン」
  1808年、マリー=ニコラ・ポンス=カミュ

  フリードリヒ王の墓の前で、従者たちは暗く描かれているのに対し、ナポレオンは白く目立って描かれています。目を閉じ、頭を垂れて、彼は何を思い、考えていたんだろう。


 ・「べネヴァン公、タレイラン(1754-1838)」
  1808年、フランソワ・ジェラールと工房

  タレイランの肖像画です。特にウィーン会議で、フランス外相として大活躍しました。彼の「正統主義」のお蔭で、フランスは敗戦国にも拘らず、ほとんど領地を失いませんでした。超敏腕政治家・外交官です。その彼の肖像画ですが、「目」にとても力を感じました。じっと見る者を見返すその目。何かを虎視眈々と狙っていそうなその目。手の内を見せないその目。いかにも、やりての政治家としての雰囲気がありました。タレイラン、やっぱりただ者ではないですね。彼に、日本の外交問題を任せたら、どんな風になるんだろう。


 ・「ローマ王の肖像(1811-1832)」
  1821年、フランソワ・ジェラール

  ローマ王は、ナポレオンとマリー=ルイーズの間に生まれた第1子です。この絵では、可愛い赤ん坊として描かれていますが、その目鼻立ちは、ナポレオンそっくりでした。大きくて可愛い丸い目をしていても、ナポレオンの子供であることを主張している様な気がしました。もし、ナポレオンが失脚しなかったら、この子も違う運命だったでしょう。歴史に、「もし」はタブーだけど、見てみたいものです。色んな「もしも」を。


  
  この他にも、興味深い作品は沢山ありました。誰もが知っているような有名な作品もあったし。「戴冠式の記録」という作品では、参列者の中に、居眠りしている人を見付けました。退屈だったんでしょうか笑。こうした、画家の遊び心を見付けるのは、面白いですね。多くの美術品が見られて、とても有意義な時間を過ごせました。


  こうして、出来る限り色んな美術展・博物館に出掛けようと思っています!早速、来週また出掛ける予定です。最後の学生生活、最大限に満喫させて頂きます!


  

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May 31, 2005

ベルリンの至宝展

 今日は、2限だけ授業でOFFの日。午後から、ずっと行きたかったベルリンの至宝展へ出掛けた。JR上野駅から歩いていく。東京都美術館には、大学1年生の時に良く出掛けたけれど、国立美術館に行くのは、久し振りだ。美術展へ出かける様になったのは、やっぱり高校時代の世界史の先生の影響。

 割引チケットを持って行ったので、大学生料金1000円から、更に割り引いて900円で入場。思ったよりも、混んでいなかった。というより、天気が悪い日は比較的人があまり来ないので、わざと狙って行ったのだ。今日の目的は、やっぱり、ラファエロの聖母子と、ボッティチェリのヴィーナス、ライオンの装飾煉瓦壁の3点だ。

 館内に入り、順に見て回る。人が群がって見ているものは、あまり見る気になれない。ちょっと、人気が無いものの方が、じっくり見られるし、面白い発見があったりするからだ。天邪鬼なのかもしれない笑。個人的に、気に入った作品は、次の通り。
 
・「パピルス『太陽神ラーへの祈祷書』」 
 エジプト新王国時代、第20王朝の作品。パピルスに描かれている絵よりも、刻まれている象形文字が印象的だった。微妙に一文ずつ違っていて、意味も違うのだろうと思うと、解読したくなって見入ってしまった。
・「アンティノオス」
 ギリシャ・ローマ時代。2世紀ごろの作品。皇帝に気に入られていたが、亡くなってしまい、それを惜しんだ皇帝が神格化して作らせた彫像。男性だけれど、非常に美しい体の線だ。皇帝が寵愛したのも頷ける気がした。
・「カラカラ帝の胸像」
 ローマ。212~217年頃の作品。カラカラ浴場を作った皇帝として、高校世界史では登場することが多い。大理石の胸像なのだが、妙に、目が力強かった。遠くを見ているようで、近くを見据えているようにもとれる。皇帝として、堂々とした像になっていたと思う。
・「磔刑」
 中世ザクセン。1150年頃。キリストの磔刑だが、一般的な磔刑のイメージは、十字架の上で磔にされたキリストが苦しんでいるという構図だが、この磔刑は違う。確かに、掌を釘で十字架に打ち付けられてはいるのだが、表情が静かなのだ。解説によれば、この死・苦しみでさえも、克服するという意味で、苦しんでいないキリストの磔刑が作られたらしい。意外性で印象に残った。
・「名声の寓意に扮した王子ヘンリク・ルボミルスキの肖像」
 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン作。1789年。吸い込まれる様だった。本当に、そこに存在しているかのような現実感。腕の滑らかなライン。足の指の曲げ方。背中から生えた羽の臨場感。何よりも、月桂樹を持つ親指に、物凄く感動した。よく見てみると、1789年は、フランス革命の年。激動の年に描かれていたなんて・・・。
・「山からのイタリアの眺め」・「岩壁」
 カール・フリードリヒ・シンケル作。1817年・1818年。対になっている絵画。自然の中で、人が歩いていたり、旅しているのは同じなのだが、意図が異なる。「山からのイタリアの眺め」では、中央に向かって人が歩いていき、若葉や木々に囲まれている。人生の希望や門出を表しているという。「岩壁」では、荒野の様な風景。とても高い岩山の中で、人が休んでいる。これは、人生の終焉を意味しているという。「岩壁」の方に関心がいった。「高い位置」にいるのは、人生を登り詰めて来たという意味なのだろうか。
・「ナポリのシンケル」
 フランツ・ルートヴィヒ・カテル作。1824年。ナポリにいるシンケルが、妻に贈ったとされる自画像。私は、この作品の構図が非常に気に入った。左上隅に、部屋の天井と壁とが合わさる3点が集まっていて、さらにバルコニーへと続くドア・その後ろの景色が、奥行きを表現している。シンケルは、バルコニーへと続くドアの右側にそっと座っているのだが、控えめでいて、存在感がある。一目見て、好きになった一枚だ。

 この他にも面白かった作品は沢山あった。全作品を見終えて出てくると、お土産コーナーがある。本当は、 カタログや、マグカップ・クッキー缶などが欲しかったけれど、学生には手が出ません!私は、いつも美術展に行くと、ポストカードを買って帰ってくるので、今回もポストカード2枚とクリアファイルを購入して帰ってきた。年配の方々、沢山買ってたなあ・・私もいつかは、こういう贅沢をしたいなあ・・・笑。

  今日の戦利品→050531_2357.jpg

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