書籍・雑誌

October 04, 2009

怪盗の輝き再び

 

 今年も、8月の試験が終わり、9月から通勤時間帯の読書タイムを復活させました。やっぱり、読書は楽しいですね~。



 

 9月中に読んだのは・・・

 ・浅田次郎    「お腹召しませ」 中公文庫
 ・伊坂幸太郎  「終末のフール」 集英社文庫
 ・伊坂幸太郎  「死神の制度」  文春文庫

 

 やっぱり、大好きな浅田作品は読まないと気が済まないし、伊坂作品もあの登場人物同士の関連性が好きですね。人物同士がそんな風に繋がるのか!という、いつも予想だにしない展開が面白いと思います。




 

 で、今は、約10~14年振りに再燃しているシリーズがあります!私には、史上最高・唯一絶対無二のヒーローがいるのですが、いやはや、彼に再び会ってみたら、すっかり夢中になってしまったという訳です笑。そのヒーローとは!!




    フランスの怪盗:アルセーヌ・ルパン!!




 です。(好きですけど)日本アニメのルパン3世ではありませんよ。作家としての功績により、フランスの名誉あるレジオン・ドヌール勲章を授けられたモーリス・ルブラン作のアルセーヌ・ルパンです。出会いは小学校5年ですが、それ以来のルパン派です。ホームズよりも先に出会ってしまって、すっかり彼の魅力の虜なのですが、そのせいで、中学1年でホームズ派の同級生と「ホームズとルパンのどちらが格好良いか」で喧嘩したこともあります爆笑。忘れもしない、林間学校での深夜の出来事です笑。懐かしい。





 ルパンの何が格好良いか・・・。それは、語り尽くせません爆。その頭の回転の良さ、大胆不敵さ、絶対不屈の精神、豊富なユーモア、時代の最先端を常に取り入れるセンス、運動神経の良さ、弱者への労り、女性への徹底的な優しさ(時にはそれが命取りに!)、絶対に殺人は犯さないし・・・etc。いや~、もっと羅列出来ると思うんですけど、本当に格好良い男なんですよ。ルパンについては、2005年6月7日にも、一度書いているので、よろしければ、こちらをご参考下さい。読むと分かると思いますが、当時と全く同じことを、4年経った今も書いています。当時から少しも成長していないらしい笑。




 で、クドイ様ですが、もう1回主張すると、あの頃、夢中になって、図書館で借りて全巻読んだのです。ハードカバーの重い偕成社版の全集でした。本当に面白くて、次々読んだ記憶があります。で、ルパンが好き→フランスが好き→フランスの地名を覚える→フランスに関するものは何でも覚えられる→98年フランス・ワールドカップでもフランス代表を日本代表より応援→フランス優勝に興奮・・・という中学2年生でした。当時、まだワールドカップに熱中している女子中学生は、あまりいなかったんですよ。1人だけ分かってくれる友がいたんですけど、彼女は、例のホームズ派の友人と同一人物・・・笑。彼女は、サッカーはイタリア代表を応援していて(彼女も日本代表を応援していなかった爆)、そこでもフランス対イタリアの準決勝対決で2人は対立したという・・・笑。まあ、私は本当に、ルパンの冒険が面白くて、大好きだったのです。





 で、そんな熱い情熱を、この夏の試験で使わせてもらったのです。何に、どの様に使ったのかは企業秘密・・・なのでご容赦頂きたいのですが、その時に、試験が終わったら、もう一度ルパンを読み直してみようかな、と思った訳です。




 多くある作品の中から、まずは、「虎の牙」創元推理文庫版を読んでいます。あの頃も、夢中になって読んだのですが、10年以上も経っていると、流石に細かい描写までは忘れてしまっているので、凄く新鮮な感覚で読んでいます。そして、またも夢中になって読んでいる・・・やはり、面白さは変わりませんね。これぞ、名作たる所以です!




 

 そして、今、読み返しながら、新たな発見を多々しています。10年前には持っていなかった世界史の知識を、今の自分は持ちながら読めるからです。ルパンが登場した時代は、19世後半からで、国際関係が緊迫していく状況の中にありました。彼が、ロシア公爵に化けたり、第一次世界大戦に絡んだり、ドイツ皇帝を呼び出したり、モロッコの外人部隊に入隊したりしていたことは覚えていたのですが、それが、どんな意味を持っていたのか。フランス人であるモーリス・ルブランが、その小説を書いたことは何を意味しているのか。実は、世界史的に非常に深い意味があったのだと、改めて実感しながら読んでいます。奥が深い・・・。






 勿論、当時はそんなことを知る由もなく、ただただ、その胸躍る冒険譚に夢中だったのですが、今は、違った観点から新たなルパンの魅力を再発見しています。非常に面白いです。「世界史を学ぶと、映画・美術品・読書と、様々なものが数倍面白くなる」とは、恩師の言ですが、まさにその通りだと思います。ルパンはそれだけでも十分に面白いけれど、それを更に面白くさせてくれた世界史が、やっぱり大好きです。今思うと、当時から「その世界史が絡む面白さ」を、意識せずとも、本能的に感じ取っていたのかもしれませんね。





 そんな訳で、自分の中でルパン熱が再燃しています。でも、文庫版を買うに当たっては、残念なことが1つありまして。通常、ルパンシリーズは、幾つかの会社から出版されているので、好きな翻訳を買えば良いのですが、一部、翻訳権所有の関係から、創元推理文庫からしか出ていない作品があります。で、自分が是非とも読み直したい!と思っている作品が、その創元推理文庫から出ている数点なのですが、今のところ、本屋さんでお目に掛かったことがないのですよ・・・涙。大きい本屋に行っても、それらだけは置いてないし、愛用しているAmazonでも、在庫が無い・・・。う~ん・・・本当に残念だ。中古やオークションでなら取り寄せ出来るのでしょうが、新品で欲しいんですよね。あ~、やっぱり、本屋で発注するしかないか。「二つの微笑を持つ女」と「緑の目の令嬢」を、何としても読み直したい!今度、本屋さんに行こうかな。





 あ、余談ですが、数年前に、ルパン生誕100周年で撮影されたルパン実写映画・・・。観たのですが、正直に言って、全然面白くなかったです涙。う~ん、あれは残念だったな。まあ、そんなこともありますよね。小説の方が、断然面白いです。ルパンの面白さは永遠なのです。

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December 30, 2008

そうだったのか!

 
 今日は、一応自室の状態が落ち着いたので、散らかっていた部屋を整頓しました。一時避難させていた教材も、置いてあった元の位置に戻しました。その時、教科と教材の多さに我ながらびっくりしました笑。数学のノートも保存してあるんですけど、今見ても全く思い出せない・・・。logの演習とかしているページがあったんですが、今となっては、「logって何??」っていうレベルですからね~。高校生の時、よくこんなの解けたなあ・・・昔の方が、絶対頭良いと思う。








 そんな教材だらけの中でも、皆さんご承知の通り、世界史は圧倒的に多いです笑。何せ、教科書・問題集・用語集・資料集・ノート・授業プリントだけではなく、中間・期末テストの問題・解答・答案や、小テストまで全部保管してますから!まあ、世界史への惚れ込み具合は尋常じゃないから、これは仕方ないですって!寧ろ、教育実習だの2ヶ月前のぶらり訪問の時のお土産だので、現役の時より、増えてるかもしれない爆。うん、でも、これで良いんです!これだけは、絶対に捨てられないから。








 
 で、最近の読書でも、「世界史知識の再習得」をテーマにして、ノンフィクションものを読み漁っています。これは、私の裏事情が分かる人には分かると思うんですが、とある「準備」をしようと思って、わざと世界史ものをチョイスしています。












 手始めに読んだのは、池上彰氏著の「そうだったのか!現代史」、「そうだったのか!現代史パート2」の2冊です。この2冊はとても有名な本で、何年も前に出版されていました。敬愛する師の本棚にもありましたしね。前々から読みたいなあと思っていたものの、大判だから買いにくかったんです。ところが、今年になって、この2冊が、集英社から文庫化されたんですよ!しかも、かなり加筆されて!!これは買うっきゃないという訳で、迷わず購入。一気に読破してしまいました。








 現代史という訳で、自分たちにも身近な歴史。非常に面白かったです。終電の翌朝であっても、読書している間は全然眠くありませんでした。朝からどっぷり、「ベルリンの壁の崩壊は・・・」なんて読んでいました笑。いやいや!これは本当に面白いですよ。学ぶ価値があります。やっぱり、歴史から人は物事を学ばなければ・・・と思います。









 この2冊は、世界史の予備知識が全くなくても、面白いと思います。何しろ、どこかで聞いたことのあるキーワードばかりだから、他の時代よりは興味を持ちやすいと思うんです。解説も難しくなく、分かりやすい言葉で書かれているので、読みやすいし。久々に、現代史に触れたのですが、難しくなくて良かった。読むまでは、キレイさっぱり忘れてましたからねえ。










 「そうだったのか!現代史」2冊を読み終えた後は、今度は一気に時代を遡って、古代ローマを舞台にした本を読んでいました。塩野七生著の「ローマから日本が見える」という本です。これも、非常に面白かった!前半部分は、小さな都市国家であったローマが、どうしてローマ帝国を作り上げるまでに繁栄したのか、その理由を、政治体制の変化を追いながらの解説となっています。後半は、今の日本の状態を、古代ローマの状態と比較考察するという内容です。これまた、納得できる仮説で、勉強になりました。塩野さんの著書は、何冊か読んだことがあるのですが、内容が深いです。実は、有名な「ローマ人の物語」は1冊も読んだことがないので、トライしてみようかな・・・と、興味をそそられています。しかも、文庫版じゃない方で!あれを全巻揃えられたら、格好良い本棚になるなあ~。うっとり。










 今は、「都市計画の世界史」という、ちょっとマニアックな本を読んでいます。・・・が、これは先にあげた3冊に比べて、個人的にはあまり面白くない・・・残念。朝日新聞の書評では、高い評価を出した選者がいたのですが、「都市計画」に関する専門性が高いからでしょうか。










 
 通史を勉強するのも大切ではあるんですが、こうした「サイド」から見た世界史を勉強しようと考えています。というのも、ついこの前、新たな学習指導要領が発表されて、世界史も変更になりました。従来の世界史中心の視点ではなく、日本史や地理の観点も含めた歴史学習でないといけなくなりそうです。ということは、様々な予備知識があった方が、授業内容に幅が広がるという訳です。一見、何の関係もないかもしれないけれど、「引出」を沢山持つ為に、地道に読書でもしようかと思っています。








 「都市計画の世界史」を読み終えたら、次は、一風変わった「毒と薬の世界史」という中公新書を読もうと思ってます。既にチラ読みしたのですが、とても面白そうだった!タイトルだけ見ると、ちょっと怪しいですけどね~。目的は健全ですので、ご安心下さい笑。







 
 

 こうした読書をしたり、教材の多さを振り返ると、やっぱり、世界史が好きだなあと感じます。衒いなく、恥ずかしがらず、真直ぐに「大好き」だと言えるものと出会えて、私は幸せ者だなと思っています。

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November 09, 2008

読書タイム再開

 ここ数日で、急に寒さが増した様な気がしています。う~寒い。今年も冷えるなあ。






 例の試験が終わったので、勉強に当てていた通勤時間に、読書を再開しました。その時間に英語を勉強しようかなとも思ったのですが、朝から苦手な英語だと一日中気が滅入りそうだったので笑、好きな本を読んでリラックスすることにしました。前日が終電でも、翌日、好きな本を読んでいると不思議と気分が楽なんです。一種の現実逃避か笑?!







 ジャンルを問わず・・・と思いつつ、最初に手を出したのは、やっぱり浅田次郎!読んだ作品は、義賊ものの「天切り松」シリーズの最新巻です。浅田作品の中でも、このシリーズは大好きです。登場人物たちの生き様・心意気がまた格好良いんですよ。シリーズは完結していないので、早く続きが読みたいなと続編を心待ちにしています。








 今週、3~4日間程度で一気に読んでしまったのが、東野圭吾作の「容疑者Xの献身」。もう何年も前に出版されて直木賞を受賞した作品でしたが、この度、ようやく文庫化されたので、今になって初めて読みました。感想・・・面白かった!という陳腐な言葉しか出てこないんですが、続きが気になって気になって。眠い目こすって、通勤中に読んでいました。この作品の舞台が、非常に身近なので、より親近感が湧いたのかも・・・。







 手元には、あと3冊ストックがあります。内容はちょっと固めの本。久々に、頭でも使ってみようかなと思います。やっぱり、読書は良いですね。あとの問題は、どこに本をしまうかなんだけど・・・そろそろ、本棚が厳しいやも。

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November 15, 2007

旅雑誌

 
 10月の工場実習中、定時にきちんと終わるし、寮にはテレビもネットもないし、新聞なんかある訳なく、かなりの暇人だったことは、以前にも書きましたが・・・じゃあ、当時、そこで何をして過ごしていたのかと言うと、早めに寝る良い子でした爆!





 でも、平日はそれで何とかなっても、休日はとても時間がもたない。余りまくる時間を有効活用するために、一度はぶらり東海道本線~御殿場線の旅に出て、それ以外はちょっと歩いて、本屋さんとか、地元のショッピングモールを何軒もはしごしていました。特に、本屋さんは普段はゆっくりと寄れないので、ここぞとばかりに、2時間はいました笑。





 退寮する時に荷物になるので、本を現地で買うつもりはなかったんですけど、とある1冊に目が留まってしまい・・・暇で仕方ないことが背中を押し、思わず買ってしまった雑誌があります。それがこちら!

 Bravi_vol4




















 「Bravi」という、旅雑誌です。写真からも分かるとおり、今号のメイン・テーマは「プラハ」でした。プラハは卒業旅行で訪れ、個人的にとても気に入っている街です。だから、この雑誌が目に留まったんですけどね。最初は、パラパラと見てただけだったんですが、自分も歩いたことのあるプラハの綺麗な街並みを見ていたら、凄く懐かしくなって、買わずにはいられなかったんです笑!ウキウキして買って帰りました。






 この旅雑誌のお蔭で、寮で退屈せずに済みました。色々と卒業旅行のことを思い出したり、また世界遺産を見に行きたいなあと思いを馳せたりしていました。雑誌には、プラハの他にも幾つかの都市が紹介されているのですが、どこもとても魅力的!まだまだ世界には、自分の見知らぬ土地があるんですよね。





 「Bravi」がすっかり気に入ってしまい、次号も買うつもりをしています。次号の特集は「トルコ」だそうです!トルコも、非常に行ってみたい国の一つです。






 トルコ・・・アジアとヨーロッパが入り混じる国の代表的な都市はイスタンブル(首都はアンカラ)。その都市のかつての名は、コンスタンティノープル。この地に遷都したローマ帝国皇帝:コンスタンティヌスが名付けたと言われています。ローマ帝国が、東西ローマ帝国に別れ、西ローマがゲルマン民族の大移動により早々と姿を消したのに対し、1000年も東ローマ帝国(ビザンツ帝国)が続いたのは、コンスタンティノープルが湾に囲まれ、難攻不落の都市だったことが一つ、挙げられます。難攻不落のキリスト教徒の都・・・だったはずが、オスマン・トルコのメフメト2世によって、1453年に陥落し、教会はイスラム教のモスクに作り変えられたりしました。



 こんな歴史的経緯があるので、この街には独特な魅力があると信じています!だから、是非行ってみたいんですよね~。トルコに限らず、まだまだ訪れたい場所は沢山あるんですけど!





・・・という訳で、定期的に購入する雑誌になりそうです。良い雑誌だあ!




 

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October 16, 2007

いまごろ・・・2

 

 浅田次郎氏の作品を、ついに粗方読み終えてしまいました。どれも面白かったけれど、そろそろ、一区切りですかね笑。次の新作が出るまで、浅田作品は待つことにします!





  で、次に読み始めているのが、これまた「今頃か!?」という感じですが、東野圭吾氏の作品です。東野さんの作品を読もうと思ったのは、10月スタートの月9の新ドラマに原作が採用されたらしく、それの宣伝を偶然見たら、面白そうだったから・・・というもので、完全にテレビに触発された形です笑。術中にハマッたのかなあ笑?!





 ドラマの原作となった「探偵ガリレオ」を読み終え、今は、「予知夢」を読んでいます。東野さんの作品を読むのは、恥ずかしながら、実はこれが初めてです。でも、元来、ミステリーは大好きなので、すぐに夢中になってしまいました。凄く面白かったです!

結構、科学的なもの、オカルトチックなものは好きなので、読んでて面白かったです。面白い!と思える推理小説に、久々に出会った気がしました。続きが気になって仕方ないので、ほぼ一気に読みきってしまいましたし。いや~これまた、当分は東野圭吾ブームでしょうか。←だから、読み始めるのが遅い・・・笑。

 きっと、自分は他にも魅力的な作家さんたち、素敵な作品などとまだまだ出会えていないのだろうと思います。時間ある限り、本を読んで行きたいですね。これから、もっともっと沢山の本と良い出会いをしたいなあと思います。


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September 08, 2007

明日の夜9時は!

 最近、ちっともテレビを見なくなりました。いや、正確に言うなら、テレビを見る時間がなくなりました。平日の視聴時間は、ほぼゼロですね。見たい番組もこれといってないし、テレビを見るぐらいなら、睡眠欲がはるかに凌駕します。元々、ドラマもあんまり見ないし、テレビ依存症ではないので、不自由はしてないですけどね。流石に、台風情報は噛り付いてチェックしましたけど!





 そんなテレビと縁薄い生活を送ってきましたが・・・!!!!






 明日は!明日の夜9時からは!テレビの前に陣取ります。2時間続けて、珍しくドラマを見ます!前から、楽しみにしていたんですよ~。ついに、明日夜9時放映なのです。その名も・・・








     「輪違屋糸里~女たちの新撰組」







 浅田次郎氏原作の、「輪違屋糸里」がテレビドラマ化されて、TBS系列で、何と2夜連続放送です!!これはね~見るしかないね!!






 この小説も非常に面白かったので、映像化されたらどんな風になるだろうと、今からとても楽しみです。ま~巷の噂では、キャスティングに不満がある人も無い人もいるみたいで、前評判も色々あるみたいですが・・・、個人的には原作が好きなので、見てみようと思っています。






 2夜連続放送ということで、2日目は月曜日の晩です。これはリアルタイムでは到底見ることが出来ないので、録画予約をして、出勤するつもりです。今のところはね。明日、つまらなかったら予約しないだろうな笑。





 何はともあれ!!ご興味ある方、明日の夜9時は、TBS系列でお願いします。決して、TBSの関係者ではありませんが、今日は、宣伝させて頂きます笑!

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July 21, 2007

沙高樓綺譚

 

 今週は、中々更新することが出来ませんでしたが、その間にも、着々と「浅田作品」を呼んでおりました。少し前に読み終えたのは、「沙高樓綺譚」(徳間文庫)です。

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 「沙高樓綺譚」は、青山墓地のほとりにある高級マンションの最上階で、女装のオーナーの下、各界の名士たちが集い、他人には決して話すことの出来ない「秘密」を夜中に語り合うという、短編集です。

お話しになられる方は、誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。あるべきようを語り、巌のように胸に蔵うことが、この会合の掟なのです――』

 オーナーの話す、これが、この秘密の会合のルール。このルールの下、今宵も不思議な話が始まるのです。

 歴史物・人情物・エッセーなど、これまでに読んできた浅田作品とは一味異なり、珍しくミステリー的な趣が強い作品です。時代設定も、現代ですしね。この本も、とても面白かったです。

 この本を読んで改めて思ったのは、「浅田次郎」という作家のテリトリーの広さ・深さです。この短編集形式で語られた「各界の名士」たちの話は、分野が多岐に渡るんです。

 第1話は、「刀剣の鑑定」の話。刀剣について、かなり詳しく書かれており、作家本人に相当の知識がなければ、とても描くことは出来ません。  

 第2話は、精神科医の視点から語る幼馴染との不可思議な縁の話。

 第3話は、「映画撮影中に現れたエキストラ」の話。戦後すぐの京都・太秦を舞台にしているし、新撰組が絡んできます。幕末期・戦後すぐの太秦・現代と、時代を3つ繋いだ展開力が凄いですね。

 第4話は、「ガーデニング」の話。気候・植物の種類も非常に専門的に描かれています。そして、舞台設定は、明治期が絡んできます。

 第5話は、浅田さんの得意とする「任侠」ものです。これは、もう王道な感じがします。

 どの話も、確かに何処かがミステリー。でも、そのミステリーさも、「人間」だからこそ、起きるミステリーになる気がするんですよね。「不可思議」とか、「運命」というものではなくて、「人間」だからこそのミステリー。そこが、「浅田次郎」らしいところです。

 浅田次郎の他の作品を色々読んでから、この作品を読んだのですが、他の作品と通じるところがあって、興味深かったです。この部分は、あの作品と繋がってるなあとか。いや~、相変わらず、どっぷり嵌っていますね。

 次に読んだ本も、やはり「浅田作品」なのですが、それはシリーズ物で、最高に面白いです!舞台は大正。活躍するのは、個性豊かな「義賊」の一家!既に1巻は読み終えたのですが、かなり気に入っています。怪盗・アルセーヌ=ルパンが大好きな私としては、物凄く楽しいです☆「粋」で「情」に厚い彼らの活躍は、近々ご報告したいと思います!

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July 01, 2007

「輪違屋糸里」

  9784167646066

 この度、読み終えたのは「輪違屋糸里」(文春文庫)です。以前、読み終えた「壬生義士伝」の続き物ということで、面白さに期待を抱きながら読み始めました。「壬生義士伝」は、新撰組がバラバラに散っていく、戊辰戦争以降の幕末期が舞台でしたが、今回の「輪違屋糸里」は、新撰組が京都に着たばかりで、台頭し始める前の初期の頃が舞台となっております。

  幕末期の時代設定をろく知らぬまま読み始めた壬生義士伝と違って、今回は、一応、学習効果があったらしく、割とスムーズに作品に入ることが出来ました。ただ、今回の主役は、本の表紙からも分かるように、「新撰組」ではないのです!「芸妓」さんが、主役なのです。芸妓さんの独特の世界や、そのしきたりなどを知らなかったので、最初はそれに慣れるのに時間掛かりました。日本の文化で知らないことはまだまだ沢山あるんだなあ。

 今作品は、「芸妓」さんが主役だと書きましたが、正確には、「女性」が本筋なんです。「輪違屋糸里」に出てくる女性達は、芸妓さん・新撰組の屯所となってしまった壬生の屋敷の妻たち・江戸から京へ流れてきた女性など、数人います。彼女たちの視点から見た新撰組の姿が描かれ、物語は進んで行きます。

 身分に縛られ、時代に流され、伝統に固められ・・・。背負ってきた過去は違うはずなのに、様々な因果に導かれ、京で出会った新撰組の男達とそれに関る女達。・・・全く違うようでいて、似たもの同士だった訳です。

 「芹沢鴨暗殺」という副テーマがあって、それが作品のクライマックス。盛り上がり所は最初から分かっているのですが、そのクライマックスに到るまでの流れが秀逸!手の内が読めそうで、簡単には読ませてくれない。クライマックスまで長いのに、飽きさせない。・・・こういう筋道の流れの良さが、浅田次郎の真骨頂だと思うんですよね。毎回、彼の作品を読むたびにそう思います。

 ラストシーンは、非常に、浅田次郎らしい終わり方でした。どこかで、物語の最初と最後が繋がっているというか、作品の終わりは終わりじゃなくて、現実の世界、つまり現在まで繋がっているというか。最近では、こういう終わり方なんだろうなあと、ちょっとだけ予想できるようになりました笑。う~ん、浅田さんの作品、大好きなんだよねえ。

 そうそう。6月23日に、映画「憑神」が公開されました!そして、11月には、もう1本、浅田次郎さんの原作で映画化される作品があります。「オリヲン座からの招待状」という作品です。5ヶ月先の話なんですが、これも是非見に行きたいものです☆11月かあ・・・一体、何してるんだろうなあ。

 

 今日から、7月ですね。皆様、夏バテに気を付けながら、長い夏を乗り切っていきましょう!「夏」・・・暑いけれど、素敵な夏にしたいなあ。 

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June 07, 2007

「憑神」

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 今日読み終わったのは、浅田次郎作の「憑神」(新潮文庫)です。この小説は、6月23日に映画が公開されるという、話題作であります!「浅田次郎の作品=面白い」という公式が、既に成り立ってしまっている私の頭の中ですが、それをリセットしても、やっぱり、今作も期待に違わず面白かったです。


 前回読み終えた「壬生義士伝」は、内容が割と重かった。最初から悲劇的なストーリー展開だし、挿入されるエピソードの数々も涙ものです。重厚な歴史小説でした。それに比べると、「憑神」は「笑い」の要素があって、ある意味安心して読むことが出来ました。ページ数も、憑神は、壬生義士伝の半分以下の約360ページしかないので、読みやすかったです。同じ幕末期、しかも両方の作品に鳥羽伏見の戦いが出てくるのですが、二つの作品は違った趣を出しています。どちらも良かった!


 「憑神」は、ある夜、主人公のイージーミスで、とある「神」が主人公にとり憑いてしまい、その神様と周りの人間と時代とが絡み合って物語が進んで行きます。「神」は「神」でも、貧乏神だって言うからには、主人公は必死で抗います。やっとのことで貧乏神を振り払うと、今度は次の「神」が憑いて・・・。


 この作品に限らず、浅田さんの作品には、いつも幾つかの筋があります。今回は、「人が懸命に生きる」という大義に、幕末期の混乱し逼迫した情勢が背景にあり、江戸の武士・町人たちの人情が並行して進んでいきます。こうした主題と伏線とのバランスが、読んでいて上手だなあといつも思うのです。話が面白いから、どんどん読み進めてしまうけれど、その物語の言わんとするところは、実はかなり奥深いものだと、後からじわじわと実感します。


 最後のシーンで、主人公が、登場人物の1人に「おまえ様は何と恰好よい」と言われるのですが、私も、読みながら恰好良いと思いましたね。運命とか神に決められた道ではなくて、自分が命を懸けて決めた道を行く主人公は、誰にも増して良い顔をしてたんだろうなと思いました。私も、そんな顔が出来る人間でありたいと思います。


 これで、映画の原作を読み終えました!予習はバッチリです☆映画のキャスティングも中々良いし、早く見に行きたいです。きっと、恰好良い侍をスクリーンの中で見れるでしょう!


 

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June 02, 2007

壬生義士伝

今回読み終えたのは、浅田次郎の「新撰組」を主題とした小説「壬生義士伝」(文春文庫)です。これも例に漏れず、非常に読み応えのある小説でした。


 私は歴史小説が好きなのですが、特に、世界史を主題とした小説が好きです。日本史なら、これまでに読んだ作品は、近現代を主題にした小説がほとんどでした。だから、今回の「壬生義士伝」の様に、近世末期の日本を描いた小説は、かなり久し振りです。下手すれば、中学生の頃に読んだ山本周五郎の作品以来かもしれません!だから、この本は時代設定からして、私には新鮮でした。


 歴史は大好きですが、高校で日本史を履修しなかった私は、近世末期に関して曖昧な知識しか持ってなくて・・・この本を読み始めた当初は、時代背景を理解するのに時間が掛かりました。それをクリアして読み進んでいくと、歴史の勉強になりました。


 さらに、「新撰組」について、私は、今まで一度も本を読んだことがありませんでした。新撰組とは一体何なのか。どんな登場人物がいて、どんな役割を果たしていたのか。まず、そこから理解しないといけなかった。そうじゃないと、この物語の醍醐味は絶対に理解出来ないと思います。いや~今まで、新撰組を知らずに生きてきたなんて、何て勿体無いことをしてきたんだ!NHKの大河ドラマになったり、日本人から未だに人気を集める理由がよく分かりました。


 この物語は、鳥羽伏見の戦いで破れた侍が、大坂にある自分の藩の蔵屋敷に落ちていく描写から始まります。そして、その侍が何故、新撰組に入ったのか。新撰組でどんな行いをしたのか。その愚直なまでの真っ正直な生涯を、様々な視点で紡ぐ物語です。その物語形式に、強い特徴があります。


 小説の冒頭は、作者による時代描写。それ以降の章は、登場人物による「語り」形式となっています。例えば、ある章は侍の独り言。その次の章は、酒屋の親父さんの語り。また次の章は侍の独り言。次の章は、元新撰組の隊士の語り・・・と、章毎に人物が入れ替わるんです。だから、話し手の視点と口調で物語は進んでいく。そして、聞き手=新聞記者=読者という構図になっています。これがね~、非常に巧い!!


 登場人物による語りなので、その人物の立場になって、想像しながら読み進むことが出来ます。これは、臨場感を醸し出してくれましたね。また、感情移入しやすいんです。読みながら、何度もらい泣きしそうになったことやら!電車の中で、泣くのを我慢する場面が多々ありました。浅田さん・・・小説の構成が巧いです。


 ただ、文中で使用されている言葉が難しい!普通に、日本語の勉強でした笑。武士の服装などの専門用語もあるし、方言もある。慣れてしまえば何てことはないんですけどね。小説の一番最後に至っては、漢文の知識も要します。読みにくいけど、それがまた、クライマックスに相応しい演出であるから、頑張って読んでしまった笑。


 ・・・という訳で、「壬生義士伝」も非常に面白い小説でした。久々の近世末期の小説でしたが、この時代にかなり興味をそそられました。新撰組についても、もっと深く知りたくなりましたしね!同じく浅田次郎さんの作品で、この度ドラマ化が決定した「輪違屋糸里」という小説があります。これも、新撰組が主題の小説です!これも、絶対に読もうと思います。・・・というか、既に購入してしまいました笑。

 
 で、「輪違屋糸里」を続けて読もうと思ったのですが、先に、たんけんさんからオススメされた「憑神」を読み始めています。まだ、最初の部分しか読んでいないけれど、これもまた面白いですね~!「憑神」も幕末期のお話ですが、「壬生義士伝」と比べるとテンポが良くて、話の感じも明るいです。同じ「面白い」でも、「ユーモラス」の意味合いが強い「面白い」だと感じています。まあ、まだ最初の部分しか読んでいないけれど、この先の展開が楽しみです。そして、これは、今月下旬に映画公開です!浅田次郎ファンとして、これは是が非でも見に行きたいと思っています!


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April 20, 2007

まだ夢中

 通勤には、大体1時間ほど掛かります。大学に向かうよりも遠いので、以前よりも読書タイムが増加しました。それは嬉しい限りなのですが、その分だけ早く読み終えてしまうので、すぐに次の本を買い足さねばならず、ちょっと困っています笑。


 しばらく、読んだ本について書いてきませんでしたが、その間もずっと、私の中で「浅田次郎ブーム」がひたすら続いておりました。今も、飽きずに浅田次郎さんの本を読んでいます。我ながら、いい加減にブームが長いですね笑。ヘミングウェーを抜きそう、いや、抜いたんじゃないかなあ。彼の作品を全部読み終えるまでは、当分続くと思います。日本人の特定の作家をここまで読み続けるのは、初めてな気がします。


 何を題材にとっても、彼の作品は面白いんですよ!


 歴史小説も、ホテルの連作物も、競馬関係も、エッセーも、かなり面白い!次々に読みたくなってしまう衝動を抑えて、目の前の1冊に集中します。読みやすいから、読み進むスピードも上がってしまうんですけどね。


 「蒼穹の昴」は、2ヶ月ほど前に読み終えました。いや~素晴らしい小説だった!それまで、あまり中国史関係の小説は読んでこなかったので、新鮮だったというのもあるけれど、あれは面白かったなあ。激動の清末期のうろ覚えの知識が、蘇ってきました。あれは、良い勉強になりますね。自分が世界史の教員で現場に立っていたら、間違いなく、夏休みの宿題にするだろうと思いました笑。得た知識を小説で活かすなんて最高ですよ!


 他には、「歩兵の本領」・「霞町物語」を読み終えました。・・・が、不覚にも何箇所かで泣きそうになってしまいました。彼の「作品」は、「人間味」が溢れていて好きです。彼は「人間」を大事にしていると思うし、「人情」」とは何かを分かっている気がします。ほろりとさせられてしまいました。良い小説だったなあ。


 「エッセー」も非常に巧みですね。「エッセー」を書ける人を、私は尊敬します。何でもない題材から、よく自分の考えを面白く、かつ、真面目に広げて伝えられるなあと思うんです。私は、エッセーはとても書けそうにありません。


 今日は、浅田次郎さんの「王妃の館」を丁度読み終えました。これもまた、最高に面白かったですね!浅田さんの作品は、自分の波長と、どうやら合っているみたいです。お蔭で、通勤時間を退屈しないで済んでいます。また、本を買い足しに行かないと!


 そうそう。浅田次郎さんに関連して、非常に見たい映画があります。2007年夏公開予定の「憑神」です!浅田さん原作の映画化ですからね~絶対!面白いと思う。一緒に見に行ってくださる方、今から大募集です!行きましょう☆


 

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December 30, 2006

プリズンホテル

  「プリズンホテル」とは、浅田次郎氏の作品です。「夏・秋・冬・春」と4部作なのですが、ちっとも長いと感じさせないし、飽きさせない。展開が気になって次々と読むことができました。結論から先に言うと、とっても面白かったです!!何回でも読み直しが出来る!

  
  その内容は・・・

 
  「プリズンホテル」は、実は「監獄(プリズン)ホテル」なのですが、主人公の作家である「ぼく」の叔父が経営するホテルの名前です。その叔父さんが、実は「やくざ」で、そのホテルは、任侠団体専門の宿泊ホテルなのです。勿論、カタギのお客さんも泊まれるけれど、それにしたって、どういう訳か不思議なくらいに、「ワケアリ」の方々が集うのです。そこで、巻き起こるドタバタの事件!!これが、この小説の流れ。


  宿泊客同士が巻き起こす騒動の中に、ちらりと見える人間関係が上手い!絶妙な伏線が、さらに上手い!登場人物の一人一人が愛すべき個性を持っていて、誰もが味がある。登場人物数は多いのに、それでいて、ちっとも煩くない。そして、個性豊かな登場人物が織り成す人情には、ほろりとさせられるのです。

 
  私は、小説で泣くことはあんまりないのですが、このプリズンホテルの最終巻である「春」の最後の場面では、思わず涙してしまいました。これ、色々と考えさせられる良い小説ですよ。


  主人公「ぼく」の人知れぬ深い悲しみ。
 
  義理の母の富江と妻清子の無償の愛情。

  義理の愛娘・ミカのお父さんへの理解。

  叔父・仲蔵さんの歯切れ良さと情け深さ。

  若頭兼番頭頭・黒田の男気。

  女将の苦悩と美しさ。

  花沢支配人の実直さと誠実さ。

  支配人の倅・繁の真っ直ぐさ。

  板長の頑なな職人気質。

  シェフ・服部の料理への願い。
  
  ベテラン刑事ナベさんの格好良さ。

  山男・武藤の剛健さ。

  看護婦・マリアと医師・平岡の抱える生命への矛盾。

  などなど・・・・

  
  素敵な登場人物だけでも、まだまだ挙げ足りません!!この小説を読むと、人間は、「人間関係」の中で生きているんだなあと感じます。この作品、かなりお気に入りです。面白い!!4冊セットで、読むことをお奨め致します。


  プリズンホテル、とても面白かったのです。そして!!ついに、念願の「蒼穹の昴」へと挑戦です。やっと、1巻から買い揃えましたからね~読む前から、ワクワクしています。

  

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December 04, 2006

久々に夢中

 
  そういえば、ずっと本を読んでいるのに、最近は紹介するのをすっかり忘れていました。ブログの過去の記事を振り返ってみると、「天使と悪魔」を9月に読んだと報告したのが最後らしい。その後、塩野七生さんの三部作の内、残り後半の2作品である「ロードス島攻防記」と「レパントの海戦」を読み、「蒼き狼」の話題から東洋史に興味を持って・・・みたいな流れだった気がします。


  で、話は突如変わりますが、私は、大学生になってからは、外国の作品ばかりを読んでいました。高校生の時に世界史と運命的な出会いを果たし、世界史が大好きになっていた私は、「大学生になったら、文学史に登場してきた作品を読もう!」と思っていたからです。でも、未だに、文学史に欠かせない本を全部読めた訳じゃありません。大体は読んだけれど、やっぱり興味が湧くものと沸かないものはありまして・・・。そんな中でも、一番好きだったのはヘミングウェイの作品ですね。彼だけは、他の作家とは違って短編集まで読みました。そう、一時期、私の中でヘミングウェイブームだったんです。彼以外で、中々そんな作家さんに巡り合っておりませんでした。一人の作家の作品を読み続けることは、滅多に無かったんです。


 更に話は変わりますが、今年の4月頃、浅田次郎氏の「地下鉄に乗って」を読んでいました。それは、私にとっては久方振りの日本人の作家による小説。それを読む気になったのは、丁度、就職活動で鉄道会社の面接が続いた頃で、「鉄道つながり」でゲンでも担ごうかなと思ったからです笑。特に深い理由はありません。「地下鉄に乗って」が映画化されて、本屋さんに平積みされていたから目が留まったくらいで、最初からそれを読もうとは思ってませんでした。

  
 でも!この本がとても面白かった。中身は鉄道会社と直接の関係はないのですが、それでも、ぐいっと引き込まれる面白さがあった。久々の日本人の小説で、「こんなに面白い!」と思えたことが快挙というぐらい、日本人の作家に触れてませんでした。いや、一気に読み終えてしまいました。


 「地下鉄に乗って」を読んだ後、教育実習に行った影響から、「世界史新書ブーム」が私に訪れ、日本人作家でも小説からは離れておりました。その後、紆余曲折を経て塩野さんの本に至り、「蒼き狼」を思い出し、そろそろ日本人作家で歴史小説にしようかなあと思っていた矢先です。

 
 今度は、浅田次郎氏の「椿山課長の7日間」が映画化されることを知りました。その小説は、朝日新聞の夕刊に連載されていたもので、私はさりげなく、リアルタイムでそれを読んでいました。その時から、この小説は面白い!と思っていた訳です。もっと、昔の記憶を辿ると、浅田氏の「鉄道員」も読んでいたことに気が付いた。おぉ!何気に浅田次郎氏の作品を読んでいたんだなあ・・・。ふむ。何かの縁かも・・・(どんな縁だ。)


 で、浅田氏の作品にも、「蒼穹の昴」という中国を舞台にした歴史大作があったことを知り、興味を覚えてそれを買おうと思ったら、よりによって、「1巻」が売ってない。「2巻」以降はちゃんと売ってるのに・・・。仕方ないので、浅田氏の他の作品を買うことにしました。それが、「日輪の遺産」という作品。

 
 第二次世界大戦末期の日本を舞台にした小説ですが、これも凄く!!面白かった。少しも飽きない。どんどん先へと読んで行ける。日本史を学んでいないので、日本の詳しい史実が分からない部分もあって、そこは勉強になるし。ハイペースで読み終えると、今度こそ「蒼穹の昴」の1巻を買いに別の本屋へ!


 しかし!!今度も売ってない。・・・


 仕方ないので、今度は「シェエラザード」という浅田氏の別の作品を買いました。今は、その下巻を読んでいますが!!


 この作品も非常に面白い。歴史を舞台にしておきながら、謎解きの様な流れ。現代と過去とを行き来する筋書き。あちこち舞台は急に変わるし、登場人物は多い。それでも、すっと読んでいける力強さがある。いやね、中身は第二次大戦中のお話なので、決してハッピーエンドなお話ではないのです。でも、それを通して、読む人間に何かを訴えかけてくるものがある。本を読んでいて、久々に楽しいと思っています。


 で、これを読んだら、もう一度「蒼穹の昴」にチャレンジしたいのですが、今の私は、浅田次郎氏の作品に夢中になっているので、こだわらずに他の短編集も読んでみたいなあと思っています。こんなに、一人の作家の作品を長く読み続けたい!と思えるのは、ヘミングウェイ以来です。ワクワクしています。あ~、でも、よく考えたら、両者に共通する部分はあるのかもしれないなあ。

 
 と、いう訳で、今、私は浅田次郎氏の作品に夢中です。

  

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September 20, 2006

天使と悪魔

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 先週買っておいた「天使と悪魔」(著者:ダン・ブラウン、角川文庫刊)ですが、昨日読み終えました!!どうやら、スランプ脱出みたいですね。どしどし、読書して行きたいと思います。


 内容は・・・

 ハーヴァード大学教授で図像学者ロバート・ラングドンの元に、世界最大の科学研究所の所長からとある紋章について緊急の連絡が入る。それは男の全裸死体に押された「焼印」で、消滅したと考えられている伝説の秘密結社の紋章だった。秘密結社は「イルミナティ」と言う。17世紀にガリレオが創設した科学者たちの結社で、この世にはもう存在しないはずの紋章。それが男の全裸死体の胸に焼印として押されていた。殺された男は、最近極秘で世界初の大量反物質の生成に成功した科学者。反物質は核の数十倍のエネルギ-を持つが、既に殺人者に盗まれており、コンクラーヴェが行われようとしている最中のヴァチカンに持ち込まれ、爆破させる為にヴァチカン内部の何処かに設置されたという・・・。内通者は誰で、真犯人は一体誰か?!そして、タイムリミットまでに、反物質は見付かるのか?!?!


  とまあ、ハラハラドキドキの展開であったんですね。冒頭から謎だらけで、物語に引き込まれる力が大きかったです。最初の物理学の話はさっぱり分からなかったけれど、それでも、自分の想像力を駆使して、読んでいきました。


  この本にしても、「ダヴィンチ・コード」にしても、読んでいて楽しいのは世界遺産や世界最高傑作群の芸術品が出てくる所だと思っています。実際、自分の目で見たくなってきてしまう。今回は、ヴァチカン&ローマ市内が舞台で、名だたる遺産と芸術品ばかり。イタリア人って、素晴らしい所に住んでるんだなあとか、妙に感動してしまった笑。だって、小学生の遠足や社会科見学で行く所が世界遺産級の所でしょ?身近にあるんですよ??良~いなあ~。


  ああ、脱線しちゃった。そう、話自体はとても面白かったです。途中、どっかで読んだ様な展開と似てるなあと思いましたが、それは、多分「ダヴィンチ・コード」だと思います。何処と無く、似てた様な気が・・・。


  面白かったんですけど、気になるのは「ハサシン」について。彼は一体誰だったのか。何でヤヌスが彼に連絡を取れたのか。その後、どうなったのか。う~ん、もうちょっと最後に納得のいく説明が欲しかったなあ。


  あ~~~~。これ読んだら、イタリアに行きたくて仕方なくなってしまいました。サンピエトロ大聖堂が見たい!システィナ礼拝堂が見たい!!私はカトリックじゃないけど、人類の素晴らしき遺産は、やっぱりこの目でみておきたいなあ。


  ようし、次は何読もうかなあ。明日、本屋さんへ行ってきます。

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September 13, 2006

地名で読むヨーロッパ

  
  約1ヶ月程、電車の中では極度に眠く、活字から離れてしまっていたのですが、昨日から何故かすっきりと目が覚めていまして。電車の中で、好きな読書が再び出来るようになりました。やっぱり、読書の秋なんですかね。これまで読みたくても読めなかった分だけ、活字がぐいぐいと自分の中に入ってきます!!買って置いて読み進めなかった新書1冊を、昨日と今日の2日間で読みきってしまいました。そんな時もあるものなんですね。


  今回読んでいたのはこれです。教育実習の影響が如実に現れていますが・・・苦笑。

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 「地名で読むヨーロッパ」
 著者:梅田修  講談社現代新書
  です。

  この本は、著者がギリシャ神話・キリスト教・北欧神話などといった宗教的なものと、ラテン語・ギリシャ語・ケルト語・英語・フランス語・スペイン語などの各言語を用いて、現在あるヨーロッパの地名の語源を紹介してくれている本です。読み終わった感想としては・・・


  「教育実習が始まる前に読んでおけば良かった!!」


  です。「ゲルマン民族大移動」を教えていた私としては、結構使えるネタが多く、知っておけば良かったなと思って悔しいです。何しろこの本では、紀元前の頃から大航海時代まで網羅されているので、ヨーロッパの中世を知るには良い教材になり得たんです。勿体無いことしたなあ。


  大体、地名というものは、その土地に深く関するものから付けられることが多い訳です。動植物・種族・作物・気候条件などなど、地名はその土地を表すものです。だから、地名の成り立ちが分かれば、初めて見る地名でもどんな土地であったか予想が付く様になるんですね。


  さらに、ヨーロッパに特徴的なのは、「ギリシャ・ローマ」の文化が広く深く根付いていることだと思います。そこへ、各土地の特徴がプラスされていくのです!最初はギリシャ・ローマ風の名前でも、次第に発音などが変化していくんです。そうした違いがあることを知った上で地図帳を開くと、改めて面白いと感じます。


  宗教的なものも、大きく地名に関係しているのがヨーロッパですね。日本には、あんまり宗教色剥き出しの地名は無い様に思います。例えば・・・フランスの「モンマルトル」。語源は、「殉教者の丘」(Mount of Martyr)という意味らしいです。さらに、伝説によると、パリの初代司教聖ドニはこの地で首を切られて殉教するのですが、彼は何と切られた自分の首を自ら持って、北へ10キロ離れた所まで歩いて行ってから倒れたらしい。そして、彼が倒れた地が、「聖なるドニ」→「サン(聖)・ドニ」と呼ばれるようになった訳です。この様に、聖人の名前を都市名にしている所はとても多いです。

   
  あと、世界的な大移動も、地名には大きな影響を与えています。イギリスに、ローマ系・アングロ=サクソン系・ケルト系・ノルマン系など、様々な地名が多く見られるのも、ブリテン島に種々の民族が来襲したからですね。バイキングの来襲なんていうのは、良い代表例です。この本を読めば、チェスター、マンチェスター、レスター、ドンカスターなど、同じ様な語尾を持つ地名が多い理由が分かったりします。

  
  世界的な大移動といえば、「大航海時代」です。大航海時代は、「宗教改革」と時期が重なったこともあって、反宗教改革に情熱を燃やしたイエズス会に代表されるカトリック側は、南米へも向かいます。ブラジルの「サンパウロ」、チリの「サンチャゴ」などは、その布教の表れです。「サンパウロ」は、「聖なるパウロ」→「聖パウロ」から来ているし、「サンチャゴ」は、「聖ヤコヴ」のことです。ここら辺を、実習で生徒達に話したら面白かったのになあ~。


  地名1つとっても、世界史は授業が出来上がると思いました。いや、かなり面白い授業が作れるんじゃないかと思います。実際にやったら難しいかもしれないけれど、高校3年生とか、一通り通史が終わった生徒たちに総復習でやると、良い効果が得られる気がします。


  中々、為になる本でした。もっと、早く読んでおけば良かったと思っています。


  で、今日からは違う本を読み始めました。今更ですが・・・ダン・ブラウン著の「天使と悪魔」を読んでいます。「ダヴィンチ・コード」を先に読んじゃったから順番としては逆だけど、単行本になったし読んでみようと思ったんです。そして、まだまだ序盤なんですが、これがまた面白そうな気配満々です。一気に読んでしまう恐れが大きいですね。こういう世界史を基盤にした小説、大好きなんで楽しみながら読んでいます。


  良い本があれば、またお知らせ下さい!!

  

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June 22, 2006

影響大(バッサイ大と同じ発音で)

  教育実習に行って、久々に勉強したり教えたりしていたら、どうやら再び、世界史の魔力に取り付かれてしまった様です。今日、大学に行ったついでに生協に寄ったら、歴史物の新書を購入してしまいました。


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「地中海ー人と町の肖像」 樺山紘一著 岩波新書  

  という本。これが中々面白い!!いや・・・最初は推理小説を買おうと思って本屋に行ったんですけど・・・やっぱり、魔力が強かった。何か惹き込まれてしまうものがあって、思わず目と目が合って・・・手に取って目次を見てたら、足が自然とカウンターへ・・・。ええ、バッチリ電車の中で読んでました。

 
  歴史・科学・聖者・予言など、6つのカテゴリーを作り、さらにそのカテゴリー別に、2人の歴史上偉大なる人物を組み合わせて、地中海世界を論じていくという内容です。つまり、最終的には12人の偉人が出てくる訳です。世界史を学んだ者なら、絶対知っている有名人が出てきますよ!


  切り口が面白いですね。地中海世界は、非常に広く、様々な民族と文化圏が混ざり合って融合している世界です。そして、何千年も脈々と人類が営み続けている地域。古代から、常に歴史の表舞台でした。地中海は、ヨーロッパ史・アフリカ史・アジア史・キリスト史・イスラム史・交易史などなど、様々な観点で語れます。それを、分かりやすく解説してくれたのが本書です。


  地中海は、非常に魅力的な地域なんですよね。いつか、地中海沿岸を1周したいものです。


  こうした本、大学入学当初は割と読んでたんですが、2・3年生の時は小説を読んでいて、新書からは離れていました。その結果、受験で蓄えた知識はどんどん衰えていったんですけど。で、教育実習で新書を読む機会をもらって、やっぱり面白いなあと、世界史の面白さを再認識してしまいました!


  明らかに、指導教官の影響を受けていますね。いやいや、指導教官は偉大ですから!!


  まあ~この俄か世界史ブームがいつまで続くか分かんないけど笑。でも、教養としても役立つし、出来るだけ沢山読んでおきたいと思います!

 

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